副詞はどこに置けばいい? 副詞の位置や順番について解説します!

語学
新卒ちゃん
新卒ちゃん

副詞をどこに置くかがよくわかりません。

マルリン先輩
マルリン先輩

副詞は意味の種類ごとに位置のルールが違うから、ちょっと複雑ね。

自由度はあるけど、どこに置いてもいいというわけではないわ。

新卒ちゃん
新卒ちゃん

副詞の位置にもルールがあるんですね。

そういえばふくっしーはどこにいったんですかねえ。

マルリン先輩
マルリン先輩

ふなっしーなら千葉県にいると思うけど、ふくっしーは存在すら知らないわ。

こんにちは、Yunです!

英語の勉強をするなかで「副詞って文のどこに置くの?」「副詞の順番って決まっているのと疑問に感じていませんか?

そんな疑問をお持ちの方に、こちらの記事では副詞を置く位置について解説しています!

この記事はこんな人におすすめ!
  • 副詞をどこに置くのか知りたい人
  • 副詞どうしの順番について知りたい人
  • 副詞の位置よって文の意味が変わるのか知りたい人
記事の内容まとめ
マルリン先輩
マルリン先輩
  • 副詞はその意味の種類によって置く位置のルールが異なるわ。
  • ふつうは文中に書く副詞も、意味を強調したいときなど、理由によっては副詞を文頭や文末に動かすこともあるわ。
  • 一部の副詞は、置く場所によって単語の意味が変わるの。

この記事を読めば副詞の種類ごとの基本ポジションがわかります!

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副詞は種類によってルールが異なる

副詞は様態・程度・頻度など意味の種類によって位置のルールが異なります。

ここからは、以下のように分類してそれぞれの決まりごとを確認していきます。

  • 形容詞・副詞にかかる副詞
  • 様態・程度の副詞
  • 頻度の副詞
  • 時の副詞
  • 場所・方向の副詞
  • 文全体にかかる副詞

① 形容詞・副詞にかかる副詞

形容詞・副詞にかかる副詞は、ふつう修飾する語の手前に置きます。

例文
I’m very impressed.とても感動しました。
She sang unusually well.彼女は並外れて上手に歌った。

「enough」は修飾する語のうしろに置く

ただし形容詞や副詞を修飾する場合でも、「enough」は修飾する語のうしろに置きます。

例文
She’s old enough to decide for herself.彼女は十分自分で決められる年齢だ。
This house isn’t big enough for us.この家は私たちにとって十分な広さではない。

句や節を場合も修飾する句・節の手前に置く

② 様態・程度の副詞

様態の副詞と程度の副詞が動詞を修飾するときは、その動詞が自動詞か他動詞かによってルールが変わります。

修飾する動詞が自動詞ならうしろに置く

動詞が自動詞の場合は、そのうしろに置きます。

例文種類
He ran quickly.彼は走るのが速い。様態
James coughed loudly to attract her attention.ジェームズは彼女の注意を引くために大きく咳払いをした。様態
We go to Ireland a lot.私たちは何度もアイルランドに行っています。程度

修飾する動詞が他動詞なら目的語(+ 補語)のうしろに置く

動詞が他動詞の場合は、目的語のうしろ、または目的語 + 補語のうしろに様態・程度の副詞を置きます。

例文種類
He plays the flute beautifully.彼女はフルートを美しく演奏した。様態
I don’t like it very much.それはあまり好きじゃない。程度
新卒ちゃん
新卒ちゃん

様態と程度は合わせておぼえられますね!

③ 頻度の副詞

一般動詞なら手前に置く

動詞が一般動詞の場合、頻度の副詞はその手前に置きます。

例文
We hardly know each other.私たちは互いのことをほとんど知らない。
We often go there.私たちはよくそこに行きます。

be動詞ならうしろに置く

文の動詞がbe動詞なら、頻度の副詞はそのうしろに置きます。

例文
I am seldom late.わたしはめったに遅刻しない。
He is always cheerful.彼はいつも元気です。

助動詞があるときは助動詞と動詞のあいだに置く

「助動詞 + 動詞の原形」や「have + 過去分詞」などの場合は、そのあいだに頻度の副詞を置きます。

例文
You must always fasten your seat belt.シートベルトはいつも締めていないといけない。
You will rarely, if ever, have to wait longer than an hour.1時間以上待つ必要があることはめったにありません。

助動詞が2つあるときはその間に置く

「would have」「should have」などのように助動詞が2つある場合は、その間に頻度の副詞を置きます。

例文
No one would everhave known it.誰もそれを知らなかっただろう。

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④ 時の副詞

「いつ」を表す副詞は文頭または文末に置く

具体的な時間や日程を表す副詞はふつう文末に置きます。ただし、日程を強調するなどの理由で文頭に置くこともよくあります。

例文
I will call you later.あとで電話します。
Today the trial is expected to end.きょうその裁判は終わると予想されている。

「already」「still」などは頻度の副詞と同じあつかい

「already(すでに)」「still(まだ)」「yet(まだ〜ない)」などは時を表す副詞ですが、基本的なルールは頻度の副詞と同様です。

つまり、一般動詞には手前に置き、be動詞にはうしろに置きます。助動詞があれば助動詞と動詞の間に置きます。

ただし、日時を表す副詞と同じく文末に置くこともあります。

例文
Much of what he said I knew already.彼の話した内容のほとんどはすでに知っていた。
I haven’t received a letter from him yet.まだ彼からの手紙を受け取っていない。
新卒ちゃん
新卒ちゃん

具体的な日時を表す副詞とは微妙にルールが違うんですね。

⑤ 場所・方向の副詞

ふつう動詞のうしろに置く

場所や方向にかかわる副詞はふつう動詞(+ 目的語・補語)のうしろに置きます。

例文
I searched everywhere I could think of.私は思いつくすべての場所をさがした。
He placed the suitcase there.彼はそこにスーツケースをおいた。

ただし、その場所や方向を強調するときには文頭に置かれることもよくあります。

例文
Here comes the bus!バスが来た!
There goes the bell!鐘が鳴っている!

場所の副詞 + 時の副詞の場合は、場所の副詞を先に置く

場所の副詞と、「now」「today」などの明確な日時を表す副詞を同時に用いるときには、場所の副詞を先に置きます。

例文
He came here yesterday.彼はきのうここに来た。
She’ll arrive there tonight.彼女は今夜そこに着く。

副詞のルールには例外が多々ありますが、この場所と時の副詞の語順はほぼ例外がありません。

⑥ 文全体にかかる副詞

「clearly(明らかに)」「definitely(絶対に)」「certainly(たしかに)」などの確度や評価を表す副詞を含め、文全体にかかっている副詞はふつう文頭または一般動詞の手前、またはbe動詞のうしろに置きます。

まれに文末に置くこともあり、その際にはコンマを副詞の手前につけます。

文頭に置くことがある

文全体にかかることを明確にするときは、文頭に置きます。

例文
Clearly, he doesn’t know what he is doing.明らかに、彼は自分がしていることを理解していない。
Unbelievably, she showed up late again.信じられないことに、彼女はまた遅れて現れた。

一般動詞の手前、またはbe動詞のうしろに置くことがある

ほかの副詞と同じように、一般動詞の手前に置くこともよくあります。文の動詞がbe動詞の場合はそのうしろに置きます。

例文
He clearly doesn’t know what he is doing.明らかに、彼は自分がしていることを理解していない。
She unbelievably showed up late again.信じられないことに、彼女はまた遅れて現れた。

文末に置くこともある

上記2つほど多くはないですが、文全体を修飾する副詞を文末に置くこともあります。その場合、手前にコンマを置いて区切ります。

例文
He doesn’t know what he is doing, clearly.明らかに、彼は自分がしていることを理解していない。
She showed up late again, unbelievably.信じられないことに、彼女はまた遅れて現れた。
マルリン先輩
マルリン先輩

今回は副詞の位置によって訳を変えていないけど、実際にはどの位置に置くかで言い方の雰囲気やニュアンスは変わるわ。

副詞の位置によって意味が変わる場合

一部の副詞は文の位置によって意味が変わります。

例文
She spoke kindly to them.彼女は彼らに優しく話しかけた。
Kindly leave me alone!どうか一人にしてください。
You can’t possibly mean that!まさかそんなことはないだろう!
He possibly can’t swim.彼はおそらく泳げないだろう。

「kindly」のうち、前者は「優しく・親切に」の意ですが、動詞の手前に置かれた後者は「〜してくれませんか」という丁寧な依頼を表します。

「possibly」の前者は「まさか」「とてもじゃないが」という強調ですが、後者は「おそらく」という可能性を表しています。

副詞を置く場所のルールは例外も多い

ここまで副詞の位置に関するルールを紹介しましたが、語順に厳格な英文法のなかで副詞は比較的自由に用いられており、実際には例外も多々あります。

ただし、ここまで紹介したとおり原則は存在するので、語順を間違えると文の意味が変わったり、相手に違和感を与える可能性があります。

副詞の位置に関するルールは多様で複雑なので、一度にすべて覚えようとするよりもさまざまな英文にふれるなかで徐々に感覚をつかんでいくことをおすすめします。

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