プログラミングでロボットを動かすのってあこがれますよね〜。
今はそういうおもちゃも多いわよ。
年齢によって向き不向きが変わるから、その子に合ったものを選んであげるのがいいわね。
こんにちは、Yunです!
プログラミング学習について調べるなかで「プログラミングでロボットを動かすおもちゃがほしい」「おすすめのプログラミングロボットは?」と感じていませんか?
そんな悩みをお持ちの方に、こちらの記事では学年別のおすすめプログラミング学習用ロボットおもちゃを紹介しています!
この記事を読めばあなたの子どもに合うプログラミング学習用ロボットおもちゃがわかります!
幼児におすすめのプログラミングロボット
未就学児の発達段階
3〜5歳は発達段階的にも、複雑な法則を覚えることは得意ではありません。自分の視点から離れて考えることも苦手なため、抽象度の高い論理を理解することはできません。つまり、幼児からプログラミング言語をマスターする、ということはほぼ起こり得ないと言えます。
プログラミング教育において幼児の段階で大切なことは、「もののしくみ」に関心をもつようになっていることです。
自分の行動や選択でロボットの動きが変わることは、子どもが原因と結果の関係を学ぶことにつながります。
また、幼児の段階では長時間の集中は望めないので、小難しいことよりも楽しめることが大切でもあります。あなたの子どもが気に入りそうな見た目をしていることも、選択の重要なポイントになります。
5歳の発達段階とおすすめのプログラミング学習についてはこちらの記事で解説しています。
学研 カードでピピッと はじめてのプログラミングカー
幼児向けプログラミング学習用おもちゃとしてすっかり定番になったのが学研の「カードでピピッと はじめてのプログラミングカー」です。
2018年に日本おもちゃ大賞のエデュケーショナル・トイ部門で大賞を受賞しました。当時、2017年3月に新学習指導要領が発表され、2020年から小学生のプログラミング学習が必修化されることが決まり、世間が子ども向けプログラミング教材とはどのようなものか沸いていた時期です。
プログラミングカーは子どもが大好きな車をカードによる指示で動かせるおもちゃです。865mm × 585mmの「ぼうけんマップ」の上をどう走らせるか、発車する前にすべての行動を指示します。
どこをゴールにして、どんな経路を通るかを自分で考え、その通りの行動できるようにめいれいカードを読み込ませます。指示はカードをかざすだけなので、子どもでもかんたんにおこなえます。
めいれいカードは60枚もあり、進む・曲がるだけでなく「ヘッドライト」「クラクション」など子どもがよろこぶギミックも指示によって実行されます。
アーテック アリロ
「alilo(アリロ)」も学研のプログラミングカーと同じく、カードを用いてロボットの進行方向などを指示するプログラミングロボットです。
アリロを販売している株式会社アーテックは全国の保育園・幼稚園・学校11万校以上に学習教材を提供している学習教材メーカーです。そのアーテックの製品のなかでもアリロは「2018年 経済産業省 ものづくり日本大賞特別賞」を受賞した人気商品となっています。
アリロの特徴は、多機能さと遊び方の幅広さです。
アリロの一番シンプルかつ人気の遊び方は、床に11種類の命令パネルを並べて、ロボットの行動を指示するものです。パネルをどう配置するかでロボットの動きが変わるので、パネルを組むパズル的感覚とプログラミングに関する論理思考の両方を伸ばすことができます。
また、アリロはこのパネルだけでなく、本体のボタンを押して行動を設定することもできます。つまり、パネルを並べる手間を省きたいときは、ロボット単体で遊ぶことができます。
ほかにも、専用アプリをつかってスマホやタブレットでラジコンのように操作することや、アプリ上でコードブロックを組み合わせて指示するコーディングに近い学習もおこなうことができます。
対象年齢3歳から遊べるアリロですが、幼児のうちはパネルやボタンであそび、発達段階に応じて本格的なプラグラミングを学べるなど、1台で長く遊ぶことができるおもちゃロボットとなっています。
パネルを使っても使わなくてもいい、っていうのは便利ですね!
カードプログラミングトイ プローボ
プローボは有限会社ドリームチームのブランド「バランスボディ研究所」が展開する幼児向けプログラミング学習教材です。
プローボもまた、床に敷いたカードマップを読み取って行動するロボットおもちゃです。特徴は、ロボットそのものをブロックでつくれるところです。
プローボは絵本のようなストーリーに沿ってプログラミングを学べるように教材化されています。指示カードは108枚あり、組み合わせの自由度は同種の商品のなかでもかなり高くなっています。
カードには「数字カード」が含まれていて、ロボットを動かす遊びをとおして算数を勉強できるようにもなっています。
拡張キットも存在し、基本キットに満足できたらさらにプローボの仲間を増やすこともできます。
幼児向けでブロックをつかったタイプって実はめずらしいですよね〜。
フィッシャープライス コード・A・ピラー ツイスト
アメリカのフィッシャープライス社の「コード・A・ピラー」も幼児向けプログラミングロボットとして人気のおもちゃです。プログラミングロボットは数万円する高価なものが多いなかで、数千円で販売されているところもうれしいポイントです。
コード・A・ピラーは背中のダイヤルを回して行動を事前にプログラミングします。指示はどの方向にすすむかだけでなく、歌ったり、動物のマネをしたり、おしゃべりをしたりなども含まれます。
コード・A・ピラーの特徴は、行動範囲の自由度の高さです。幼児向けのプログラミングロボットは「マップ上を指示されたとおり走る」タイプのものが多いのですが、このかわいいイモムシは室内を自由に動き回ることができます。
床に障害物を並べて、それをコード・A・ピラーがくぐり抜けられるようにする遊びを楽しむこともできます。
プリモトイズ キュベット
イギリスのプリモトイズ社が販売する「Cubetto(キュベット)」は教育機関でも利用されている幼児向けプログラミングロボットです。
キュベットの特徴は木製であること! 「子どもにふれさせるおもちゃはあたたかみのある木製がいい」と感じている保護者の方におすすめです。ロボットの見た目もよくある機械的なものではなく、日本人の子どもに親しみやすい素朴な表情をしています。
キュベットは付属のコントロールパネルも木製です。こちらに指示ブロックをはめこみ、実行ボタンを押すことで、キュベットがプログラムどおりに行動します。
指示したとおりに進んだり曲がったり、くるくるまわるキュベットのすがたは男女問わずかわいらしさを感じるものになっています。
見た目がかわいい!
こちらはプリモトイズによるキュベットの紹介動画(約2分)です。
購入は公式サイトでできます。
フォー・アワー・キッズ ペッツ
「PETS(ペッツ)」はキュベット同じく、木製のプログラミングロボットです。こちらは日本企業が開発・販売しており、「第11回キッズデザイン賞」を受賞しています。
かわいい人形のように見えるピンは、それぞれがペッツを動かす指示ブロックになっています。このブロックをペッツにさしこみ、実行ボタンを押すと命令通りにロボットが動きます。
こちらは東京都教育委員会のYoutubeチャンネルで公開されている、東京都杉並区立天沼小学校の1年生によるペッツの活用事例です。動画を見ていただくと、画像の印象よりもペッツが大きくて迫力のあるロボットであることがわかります。
ペッツは教育機関用とは別に「PETS for Home」として家庭向け商品が販売されています。自宅で学校のプログラミング教育と同じレベルのことがしたい、と感じている保護者の方におすすめです。
紹介した動画は小学校1年生の事例ですが、公式サイトでは対象年齢を3歳後半からとしていますので、幼児も楽しんでプログラミングを学ぶことができます。
購入は公式サイトにて。
小学校低学年〜中学年におすすめのプログラミングロボット
小学校低学年〜中学年の発達段階
小学生になると、子どもはそれまでよりもものごとのルールや順序、因果関係を理解できるようになります。ただし、まだまだ抽象的な概念を理解することは難しいので、プログラミング学習については視覚的に指示を理解できるビジュアルプログラミング言語を利用するのがおすすめです。
以下で紹介するプログラミングロボットも、すべてビジュアルプログラミング言語で動きを指示するものたちです。
7歳の発達段階とおすすめのプログラミング学習についてはこちらの記事で解説しています。
アピター ロボット S
「Apitor(アピター)」は同名のアメリカ企業が販売する小学生向けプログラミングロボットです。1つのボックスに約400のブロックが入っており、10種類以上のロボットを作成することができます。
モーターやセンサーが同梱されていて、作成したロボットは専用アプリによって動かすことができます。人気の子ども向けビジュアルプログラミング言語「Scratch 3.0」を使用しているので、アピターで遊ぶことはスクラッチに慣れることにもつながります。
アピターは「レゴ + プログラミング」のような感覚で遊べ、かつレゴよりも安価なので世界中で人気のロボットおもちゃとなっています。
めちゃくちゃかっこいい!
アピター ロボット Q
アピターの「ロボットQ」は「ロボットS」よりも初級のプログラミング学習用おもちゃです。
つくれるロボットの種類が豊富なことは変わりませんが、見た目がよりかわいらしいものになっていて、構造もシンプルなため低年齢でもつくりやすくなっています。公式の対象年齢は6歳以上ですが、5歳くらいでもブロック遊びが好きなら楽しめます。
ロボットSと同じくスクラッチによるプログラミングもできますが、それが難しければ専用アプリでラジコンのように操作して遊ぶこともできます。
メイクブロック エムボット
mBot(エムボット)は中国の教育玩具メーカー「Makeblock」が展開するプログラミング学習ロボットです。
mBotの特徴は見た目からも感じられるように、プログラミングだけでなく機械工学にもふれられるところです。工学といってもあくまで子ども向けで、付属のドライバー1本でかんたんに完成させられるようになっています。
mBotが使用しているプログラミング言語「Scratch」も、マイクロコントローラー「Arduino」も、子ども向け科学教育で人気なものです。mBotをとおして、小学生でも気軽にロボットエンジニアになった気分を味わうことができます。
対象年齢は8歳以上です。mBotは小学校低学年のうちからメカっぽさのあるロボットにふれさせたい保護者の方におすすめです。
メタリックな質感は、子ども心に刺さるかもですね。
レゴ マインドストーム
レゴのプログラミング学習用教材では従来「マインドストーム」が人気でした。対象年齢は10歳以上でレゴをつかって本格的なプログラミングを学べることから、多様な教育機関でも利用されていましたが、残念ながら2022年で生産が終了してしまい、アプリのサポートも2024年に終了します。
レゴはより低年齢でもプログラミングにふれられる「レゴ ブースト」を展開しており、今後はこちらがレゴのプログラミング学習教材の中心となりそうです。
レゴ ブースト
レゴブーストは手持ちのスマホやタブレットでレゴを自在に操作できるプログラミングロボットです。
つくれるロボットはメインのロボット型だけでなく、ネコ型、ギター型、車型、組み立てマシン型の計5種類があります(同時に5種類をつくれるわけではないので注意)。
レゴなので、キット外の汎用パーツとの互換性ももちろんあります。動力部分はそのままに、装飾としてほかのレゴブロックと組み合わせて遊べるのがレゴブーストの魅力です。
レゴ スターウォーズ ブースト ドロイドセット
もしあなたがスターウォーズのファンでレゴも好きなら、レゴブーストのスターウォーズ版がおすすめです。
通常のレゴブーストのプログラミング要素はそのままに、スタウォーズのドロイド(ロボット)を操作することができます。専用アプリでは、ほとんど文字情報を使わずに直感的なプログラミングを学ぶことができます。
ちなみに、スターウォーズ版ではプログラミングでサウンドを鳴らしたときに映画音源のサウンドエフェクトが流れます。
小学校高学年におすすめのプログラミングロボット
小学校高学年の発達段階
小学校高学年になると、これまで理解できなかったテキストプログラミングのコードのしくみも理解できるように発達してきます。
この時期の子どもは、なにかを行動するまえに「もし○○すればどうなるか」という仮説を立てる思考力も発達してきます。仮説思考はプログラミング学習に欠かせない力であり、高学年の時期は子どもの発達段階とプログラミング学習の内容がぴったり重なることで能力を高めやすくなる時期でもあります。
とはいえ、プログラミングのはじめたてであればビジュアルプログラミングのほうが楽しめると思います。幼い時期からプログラミング学習にふれてきた子どもであれば、高学年にあがったころからテキストプログラミングに挑戦してみるのがおすすめです。
小学5年生の発達段階とおすすめのプログラミング学習についてはこちらの記事で解説しています。
アピター ロボット X
ロボットXは前述のアピターシリーズのなかで対象年齢が8歳以上ともっとも高くなっています。ブロックは600種に増え、つくれるロボットもかなりかっこいい見た目のものが多くなっています。
基本の操作は他シリーズと同じです。まずは子どもがロボットQやロボットSでアピターに慣れたら、Xにもチャレンジするのがおすすめです。
こちらはアピターロボットXの紹介動画(約40秒)です。こんなにかっこいいロボットを自分の手でつくれたら子どもが大興奮しそうですね!
メイクブロック エムボット2
mBot2は前述のMakeblock社のmBotの進化版です。
mBot2と通常のmBotとの最大のちがいは、mBot2は従来のビジュアルプログラミングだけでなく、Pythonによるテキストプログラミングにも対応していることです。
Pythonはコードの記述のしかたがシンプルなことが特徴で、近年もっとも人気を伸ばしてきているプログラミング言語といって過言ではありません。また、AIなどで利用される機械学習の分野が得意なプログラミング言語なので、Pythonに早いうちから慣れておくことは技術の将来性という意味でもメリットがあります。
もちろんmBotと同じビジュアルプログラミングもできるので、Pythonに挑戦したり、かんたんなビジュアルブロックでプログラミングしたりといろいろな学習のしかたを試すことができます。
エレキット プログラミング・フォロ
エレキットが販売するプログラミング・フォロは対象年齢10歳以上のロボット工作・プログラミング学習用おもちゃです。
119点の部品を組み合わせてロボットをつくるので、自分でロボットをつくれることだけでも達成感があることでしょう。ただし、はんだ付けは不要ですし総工作時間も約2時間なので、子どもが自分で楽しんで取り組めるように設計されています。
フォロはPCを使ってプログラミングをおこないます。プログラミング言語は独自のビジュアルプログラミング言語を用いていて、Windows、macOSだけでなくChromeOSにも対応しています。
前方のものを追跡したり、障害物をさけたりなどをプリセットのモードとして搭載してるので、プラグラミングをしなくても自作ロボットを動かして楽しむこともできます。
番外編 大人の生活を便利にするプログラミングロボット
SONY MESH
MESH(メッシュ)はプログラミングによってさまざまな機能を実行するセンサータグセットです。
それぞれのタグは「光センサー」「人感センサー」「振動センサー」など固有の機能をもち、センサーで感知した情報をもとに指示したプログラムを実行することができます。
こちらはMESHの公式チャンネルによる紹介動画(約60秒)です。動画のなかではスマート家電と連携して電源のオンオフを操作したり、デジタルカメラと連携して遠隔でシャッターを操作したりしています。
プログラミングについても、iPhoneの「ショートカット」アプリのような直感的な操作が可能で、指示ブロックもかなり具体的な内容になっています。論理的に命令の順序を決めるプログラミング思考ができれば、MESHタグを組み合わせることで幅ひろいことを実現することができます。
公式サイトにはレシピ集も公開されており、MESHの自由度の高さがわかります。