色のイメージや効果のちがいをわかりやすく解説! 配色のセンスがアップします

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先輩
先輩

今日の服、新しく買ったの。どう?

後輩①
後輩①

なんだかスタイリッシュに見えます!

先輩
先輩

黒には、細く引き締まって見える効果があるのよ。

それから、黒は高級感、重厚感も表すの。素材の質感と組みあわすことで……。

後輩①
後輩①

(服のうんちく長……。)

こんにちは、Yunです!

色彩について勉強するなかで「色にはどんな効果があるんだろう」「色のバランスってどんなのだろう」と疑問に感じていませんか?

今回はそんな疑問をお持ちの方に、色彩のもつはたらきやイメージについて解説します!

この記事はこんな人におすすめ!
  • 色彩のもつイメージや効果について知りたい人
  • 色彩の勉強を始めて、色の理論について知りたい人
  • カラーデザインにかかわる業務をしていて、スキルアップをめざしている人
記事の内容まとめ
先輩
先輩
  • 色は人の心にはたらきかけて、さまざまな効果を生み出すわ。
  • 上品におしゃれっぽくしたいなら、紫やグレーを取り入れてみて。
  • インテリアのベースカラーを赤にすると、部屋が広く見えるわよ。

この記事を読めば色彩がもつ心理効果がわかります!

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色彩には法則性がある

19世紀アメリカの物理学者ルードは次のように考えました。

自然のなかに見られる色彩には、私たちが知らず知らずのうちに慣れ親しんでいる色の法則性がある。それは、太陽光のもとで色を見たときの色相と明度の関係についての法則性である。」

ルードによれば黄緑・緑は「陽光に輝く生い茂った木立の緑と木陰の色調」、青緑・青・青紫は「天頂から地平に至る大空」、オレンジ・赤・紫は「輝かしい日没」の色彩現象をイメージさせます。

以降、現代に至っても、色彩には多くの人に共通する効果があることがわかっています。

色彩のはたらき

色彩のはたらきとは、色彩を調節することでなにができるかをさした言葉です。

色彩は見る人の心にはたらきかけて、さまざまな印象を残します。

あなたの資料が見にくかったり、作成した広告が雑然としていたりするなら、その原因の一部は色づかいにあります。

以下を読んで、色彩にはどのようなはたらきがあるのかを確認しましょう。

心地よさの演出

画像例使用例
美しいと感じさせる

色は、見る人に安らぎや感動を与えることができます。

イメージの表現

画像例使用例
感情、季節感などの表現

色によって感情や季節感など、抽象的で形のない概念を表現することができます。

象徴する

画像例使用例
国旗の色など

白い長方形のなかに赤い丸を足せば、多くの日本人は「日本」を連想します。色の組み合わせは、国家やチーム、企業などの集団を連想させることができます。

統一する

画像例使用例
ユニフォーム、街並みの景観など

同じ色づかいのものが複数あれば、人はそれらには色以外の共通点もある同一のグループなのだと認識します。

区別する

画像例使用例
地図、路線図など

使う色を分ければ、人はそれらが別個のものだと想像します。

アピールする(求愛)

画像例使用例
クジャクのオスの羽、フラミンゴの色など

鮮やかな色は、魅力的に映ります。

見やすさの調節(保護色)

画像例使用例
周囲と同化する

同系統の色をつかったものは混じりあい、見分けがつきにくくなります。

見やすさの調節(警戒色)

画像例使用例
目立つことで身を守る

周囲の色と異なる、派手な色づかいはときに毒々しさとして映ります。

色彩とイメージ

色のはたらきは、それぞれの色が持つ固有のイメージと組み合わせることで効果が倍増します。

以下の画像で、色がもつイメージを確認してください。

画像例イメージ
雪、雲、アイスクリーム
純粋、清潔、きれい、軽い
画像例イメージ
空、海、水、湖
さわやか、澄んだ、寒い、静かな
画像例イメージ
草、若葉、森林、自然、環境
若々しい、安全、平和
画像例イメージ
光、太陽、ひまわり、レモン
明るい、派手、注意、目立つ
オレンジ
画像例イメージ
太陽、夕陽、炎、秋
あたたかい、楽しい、陽気、派手、切なさ
ピンク
画像例イメージ
春、桜、桃
柔らかい、かわいい、甘い
画像例イメージ
血、太陽、火、イチゴ、リンゴ
熱い、情熱、危険、派手
画像例イメージ
スミレ、ラベンダー、ブドウ
高貴な、上品な、大人っぽい
グレー
画像例イメージ
曇り、コンクリート、ネズミ
大人っぽい、おしゃれ、高貴な、あいまいな
画像例イメージ
闇、夜、カラス、インク
高級な、シック、暗い、重い

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色の連想と象徴性

色がもつイメージは、ときにかなり具体的な事柄や物を連想させます。

色の連想

色の連想とは、ある色からそれと関係したものやイメージを思い浮かべることです。

色の連想には世界的に共通する普遍的なものから、社会や文化、個人差によるちがいが見られるものがあります。

色の連想
画像例連想するイメージ
暗闇、死、不安など
黄、オレンジ、赤、紫などの組み合わせ

虹は日本では一般的に7色のイメージです。しかし国や地域によっては6色や5色であるととらえられています。

色の象徴性

色の象徴性とは、色の連想のうち、特に抽象的な概念や感情について連想させる性質のことです。

これも国や文化によって、色が象徴するものは異なりがちです。

色の象徴性
画像例象徴する概念
安全
危険
仏国旗の青/白/赤自由/平等/博愛

コーポレートカラーとイメージ

コーポレートカラーとは、企業や団体を象徴する色のことです。

企業の理念や姿勢を伝えるイメージ戦略のなかで、色の連想は企業のロゴマークなどに使用されるコーポレートカラーに応用されています。

また色の連想はコーポレートカラー以外に商品パッケージなどにも積極的に使われています。

インテリアと色彩

インテリアとは、室内空間、室内装飾、家具・調度品などのことです。

インテリアには形や大きさの異なる数多くのエレメント(要素)が存在し、素材も木・石・金属・プラスチックなど多様です。またそのテクスチャー(材質感覚)もさまざまで、これら複数のものを含めてコーディネートできるアイテムが色彩です。

色の心理効果とインテリア

色彩のはたらきによって、インテリアから感じられる印象が変化します。

心理効果とインテリア
サンプル①サンプル②変化する感覚心理効果
部屋の雰囲気①:かわいく感じる
②:クールに感じる
部屋の距離感①:広く感じる
②:狭く感じる
部屋の安定感①:不安定を感じる
②:安定を感じる

色の心理効果とファッション

色の心理効果はファッションでも大いに活用されています。

心理効果とファッション
サンプル①サンプル②変化する感覚心理効果
服の寒暖感①:暖かく感じる
②:涼しく感じる
服のフォーマル感①:柔らかく感じる
②:フォーマルに感じる
服の膨張感①:膨張して見える
②:引き締まって見える

光沢の強い質感はクールに感じられるなど、ファッションでは素材の材質感も心理効果に影響します。

色彩の効果についてもっと知りたい人は資格勉強がおすすめ

色彩の効果についてもっと知りたいと感じた人には、色彩関連の資格について勉強することがおすすめです。

色彩の知識は仕事だけでなくプライベートでも活用できるため、少し勉強するだけでも日々の生活を豊かにする情報が手に入ります。

色彩検定

色彩検定では、色彩のはたらきや仕組み、合う配色とはどうやって決まるのかなどを学べます。

色彩検定についてはこちらの記事で解説しています。

カラーコーディネーター検定試験®️

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