がんばるぞ! やっちゃうぞ!
あら、やる気に満ちてるわね。
これは動詞の元気形についての勉強です。
元気形なんてないわ。
こんにちは、Yunです!
英語の勉強をするなかで「動詞の原形とはなにか」「原形と現在形の違いとはなにか」と疑問に感じていませんか?
そんな疑問をお持ちの方に、こちらの記事では動詞の原形の使い方についてわかりやすく解説しています!
この記事を読めば動詞の原形のはたらきがわかります!
動詞の原形とはなにか
動詞が変化しておらず、「-ing」や「-ed」などの接尾辞がついていない形を原形と言います。
英語では動詞の「Base Form」「Base」「Root Form」などと呼びます。原形はまさに動詞の「base (= 基本)」となる形です。
基本形ということですね〜。
動詞の原形と現在形の違い
英語では、動詞の原形と現在形はほとんどの場合見ためが同じです。
原形と現在形の違いはどこにあるのでしょうか。それは「分類の観点」です。
「原形」は見ための観点であり、過去形や過去分詞と見たの点で区別しています。(一部、同じ見ための動詞もあります。)
現在形という言葉は、欧米では使いません。欧米では一般的に現在時制は「原形」または「原形+ s」が表すものと考えられています。
つまり原形を理解しておけば「現在形」を意識する必要はほぼないのですが、しいて言えば「現在形」は動詞の時制の区別に重きを置いた言葉ととらえられます。
したがって、原形か現在形かはそれぞれ独立した概念として用いられています。
例文 | 訳 | 備考 |
---|---|---|
I run five miles every day. | 私は毎日5マイル走っています。 | 「run」は現在形であり、原形です。 |
He runs five miles every day. | 彼は毎日5マイル走っています。 | 「runs」は現在形ですが、原形ではありません。 |
そういえば「『run』の原形は?」とは言うけど、「『run』の現在形は?」とはあまり言いませんね。
その質問の場合、動詞の見ための形を聞いているからでしょうね。
動詞の原形を使う場合
英語において、動詞の原形を用いる場合は大きく以下の種類があります。
命令文で文頭に置く
英語では命令文をつくる場合、動詞の原形を文頭に置きます。
例文 | 訳 |
---|---|
Open the window. | 窓を開けなさい。 |
Go away! | あっちに行け! |
「Open!」とか「Go!」みたいに原形単体を強い語調で使うと命令文として解釈されるわ。
助動詞のあとに置く
「will」「can」「may」などの助動詞のあとに置く場合、動詞の原形を用います。
例文 | 訳 |
---|---|
You must stop at the kerb before you cross. | 横断する前に、縁石の手前で停止しないといけません。 |
He should think before he speaks. | 彼は考えてから話すべきです。 |
「助動詞+動詞の原形」のルールですね。
「let’s」や使役動詞のあとに置く場合
使役動詞とは、「〜させる」の意味を文に加える動詞です。このうち、「let」「make」「have」は動詞の原形とあわせて使います。
例文 | 訳 |
---|---|
Let’s invite Annette round for dinner. | アネットを夕食に招待しましょう。 |
Let the cat go! | その猫を離して! |
Make him stop! | 彼を止めて! |
Let him finish what he was saying! | 彼に最後まで話させてあげて! |
使役動詞でも、「get」は to不定詞をともなうわ。
ややこしい!
知覚動詞のあとに置く場合
知覚動詞とは五感を用いる動詞のことで、「see」「hear」「listen」「feel」などがあります。
知覚動詞のあとに目的語がある場合、そのあとの動詞は原形を用います。
例文 | 訳 |
---|---|
I heard him run downstairs. | 彼が階段を降りてくる音が聞こえた。 |
Later we saw them leave the house. | その後私たちは彼らが家を出たのを見た。 |
時制に関しては先に出てくる知覚動詞がになって、あとの動詞は原形なんですね。
知覚動詞については、こちらの記事で解説しています!
「to」のあとに置く
「to + 動詞の原形」はto不定詞と呼びます。to不定詞は主に「〜すること」「〜するために」「〜する◯○(◯◯は人や物)」を表します。to不定詞については、今後別の記事で詳しく解説します。
例文 | 訳 |
---|---|
We planned to take a holiday. | 私たちは休暇をとる予定だった。 |
She wanted the children to learn the piano. | 彼女は子どもたちにピアノを習わせたかった。 |
「to + 動詞の原形」になったら、訳し方に要注意ですね。
「and」で結合された to不定詞のあと
上記の派生形として、 to不定詞のあとに動詞を続ける場合、原形を用います。
例文 | 訳 |
---|---|
I want you to sit and listen. | 座って聞いてほしい。 |
これは結局、to不定詞の一部ということですね。
原形か「-ing」形かで意味が変わる場合
知覚動詞のあとが原形か「-ing」形かで、文のニュアンスが変わることがよくあります。
「知覚動詞+ -ing形」の日本での教わり方
「知覚動詞+ -ing形」を用いる場合、「〜しているのを○○する」という訳し方で習います。
この訳自体は正しいですが、根本のニュアンスを理解すれば「〜しているのを」にこだわらない、より柔軟な訳ができるようになります。
訳よりも根本が大事ですね!
「知覚動詞+ -ing形」の海外での教わり方
海外では「知覚動詞+原形」の場合、そのイベント全体を見ていた印象になります。「知覚動詞 + -ing形」を用いる場合、そのイベント全体のうち一部分だけを知覚しているというニュアンスが含まれることを教わります。
例文 | ニュアンス |
---|---|
We watched her park the car. 私たちは彼女が車を駐車するのを見た。 | 彼女が駐車するところを、一部始終見ていた。 |
We watched her parking the car. 私たちは彼女が車を駐車するのを見た。 | 見ていたのは、駐車する動作の一部分だけの場合がある。 |
I heard a cuckoo call. 私はカッコウの鳴き声を聞いた。 | 鳴き声1回分を最初から最後まで聞いた。 |
We heard the birds singing. 私たちは鳥の鳴き声を聞いた。 | 聞いたのは鳥が鳴いていた時間全体の一部分だけ。 |
見たり聞いたりしたのが「全体」か「一部」かが違うんですね。
教科書は、そのニュアンスを「〜するのを…」か「〜しているのを…」という訳し方で表現しようとしているのね。
ニュアンスがわかっていれば、訳し方は幅がありそうですね!
原形の使い方がわかれば変わること
原形を使う場面は頻繁に訪れます。以下の表現を用いる際に、正しい使い方で書いたり話したりできるようになります。
独学では難しいと感じるときは、英会話教室や通信講座を活用しましょう。あなたの理解に合わせて、集中的に学習することができます。