イエベな人にはどんな色が似合うんですか〜?
イエローベースなら何色、と言葉で言うのは難しいのよ。しいて言えば、赤でも青でも紫でもいいけど、少し明るめな色みがオススメね。
じゃあ「どん兵衛」な人には?
赤か緑じゃない?
こんにちは、Yunです!
色彩について勉強するなかで「パーソナルカラーとはなにかがよくわからない」「パーソナルカラーを自己診断したい」と感じていませんか?
そんな悩みをお持ちの方に、こちらの記事ではパーソナルカラーの概要と自己診断の方法を解説しています!
この記事を読めばパーソナルカラーとはなにかがわかります!
パーソナルカラーとはなにか
「色が似合う」とはどういうことなのでしょうか。
友人が使っていた化粧品にあこがれて同じものを買ってみたら、自分には全然似合わなかったという経験はありますか?
おそらく経験からご存じのとおり、ある人に似合う色が、かならずしもあなたに似合うわけではありません。これは、人によって「パーソナルカラー」が異なるからです。
「あなたに似合う色」とは、あなたの肌や髪と調和する色です。その似合う色をその人の「パーソナルカラー」と呼びます。
パーソナルカラーは、通常その人の肌・髪・瞳の色などによって決定するもので、パーソナルカラー分析は近年化粧品業界やファッション業界に積極的に取りいれられています。
パーソナルカラーは「似合う色」ってことですね!
なぜパーソナルカラーを知る必要があるの?
パーソナルカラーがわかれば、あなたに似合う色の候補がわかります。
パーソナルカラーは特定の1色ではなく、色の系統を示します。その系統の中であれば、どの色でも、あなたの身体的特徴と調和した色彩になります。
パーソナルカラーがわかれば、新しく服やインテリア、化粧品を購入するときに色について迷うことがこれまでよりも少なくなります。
買い物で迷わなくなるのは助かります!
パーソナルカラーの科学的根拠
パーソナルカラーについては「胡散臭い」「意味ない」「くだらない」といった意見も見受けられます。
これらは、パーソナルカラーに関連する論文数が少ないことや、科学的根拠・数学的証明がほぼ示されいていないことが原因であると考えています。
占いみたいな感じですか?
そういうわけではないのよ。続きも読んでね。
そもそも色彩の見え方は脳内現象で、証明しづらい
しかし科学が証明しきれていないことは、「研究されていない」「推測できない」ということを意味しません。
そもそも色が「その色に見えること」は、光の反射という物理現象だけで決まらず、脳を通して起こる心理現象です。人の脳内の話であるため、解明されていない部分も多くあります。
色は心と関係しているんですね。
人類はこれまで、色彩についての研究を重ねてきた
「色の見え方」に対して数学・物理学の介入がいまだ不完全な一方、芸術の世界では色彩の効果についての研究を重ねてきました。パーソナルカラーの歴史も決して浅くはありません。
絵画の歴史は長いですもんね〜。
科学的根拠は示しづらいが、一定程度の信頼は置ける
パーソナルカラーについての論文数は多いとは言いがたく、そのなかで「絶対に正しい」と断言されるとうさん臭く感じられるかもしれません。
しかしこの記事では、絵画と色彩理論の歴史に敬意を払い、現状多くの産業で受け入れられていることも踏まえた結果「パーソナルカラー」という概念はある程度信頼に足るものであると考えています。
パーソナルカラーってよく聞きますもんね〜。
パーソナルカラーの歴史
イッテンの「寒暖対比」
スイスの画家であり教育者でもあるヨハネス・イッテン(1888-1967)は、従来の色彩理論に対して、新たに色の「寒暖対比」という概念をつけくわえました。
イッテンの考案した12色の色相環では、黄色が頂点でもっとも明るく、紫がもっとも暗くなります。そしてこの「黄・紫」を軸に「赤・オレンジ」は暖色、「青・緑」は寒色として配置されます。
下の図は寒色と暖色によって構成されています。色の感覚は温度の感覚とつながっていて、人はシアンで塗装された部屋と赤・オレンジで塗装された部屋とでは主観的な温度感覚に3〜4度の差を感じると言います。
イッテンは色によって冷気と熱気のコントラストを表現しました。自然界では、空気の光の反射により、遠くのものは寒色がかって見えます。寒さと暖かさのコントラストは、親近感や距離感にも影響を与える性質があります。
色の心理効果ってやつですね!
イッテンの四季色彩理論
イッテンは、人々を4種類のカラーパレットと関連づけた最初の画家です。彼のコンセプトは、色を2つのカテゴリーに分けることから始まりました。イエローベース(warm / 暖かさ)とブルーベース(cool / 冷たさ)です。
これらはさらに、明(light)または暗(dark)に分類されます。イッテンはそれらの色グループを四季と結びつけました。
イッテンは、これらの色グループが四季の表現に役立つだけでなく、特定の髪や肌の色調と組みあわせると、肖像画の見栄えが良くなることに気づきました。
色を四季にたとえるのって、なんか素敵です。
ロバート・ドール
アメリカの芸術家ロバート・ドール (1905–1979) は、四季と色に関するイッテンの理論を使用して、人々をキーI (寒色) とキーII (暖色)の肌のトーンに分類し、それぞれに複数の色を割りあてました。
個人がキーIとキーIIのどちらの肌色に分類されるかを決定する色は、オレンジとマゼンタです。
オレンジはキーⅠに含まれず、人がオレンジと相性がよい場合、イエローベースに分類されます。
マゼンタはキーⅡに含まれず、こちらと相性がよい場合はブルーベースと判断されます。
イッテンさんの理論を人の肌との相性に応用したんですね。
世界のなかでのパーソナルカラー
上記のとおりパーソナルカラーは欧米発祥ですが、その概念は欧米よりも日本や韓国などの東アジアで普及しているようです。
パーソナルカラーの種類
パーソナルカラーは一般に大きく「イエローベース」「ブルーベース」の2種類に分けられ、そこからさらに「フォーシーズン法」で4種類に分類します。
イエローベースとブルーベース
イエローベースやブルーベースという言葉は、「黄色か青色が似合うことだけを表す言葉である」とか、「黄色が好きか青色が好きかという意味の言葉である」という誤解を生みやすいかもしれません。
イエローベースに合う色とは「相対的に」黄みや暖かみを感じる色のことであり、そこには赤、緑、青系統の色も含まれます。同様にブルーベースに合う色とは「相対的に」青みや涼しさを感じる色であり、黄系統の色も含まれます。
この2種類のベースカラーはその人の肌や髪の色調で決まりますが、同時に「自分に似合う」と心惹かれるものでもあります。下の図の上段と下段、どちらがあなたの好きなカラーパレットでしょうか。
わたしは上が好きかも〜。
ベースカラーの診断方法
あなたがイエローベースかブルーベースかを自己診断する方法はいくつかあります。どれも簡単で、自宅で試すことができます。いくつかのテストを組みあわせて、自分のベースカラーを確認しましょう。
2色テスト
次の2つの色の横に手を置いてみてください。
イエローベース | ブルーベース |
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左の色のほうが肌になじんで見える方はイエローベースです。右のほうが肌になじんで見える方はブルーベースです。
静脈テスト
手首にある静脈も人によって色みが異なり、パーソナルカラー診断に役立ちます。
イエローベース | ブルーベース |
---|---|
あなたの手首の静脈が緑色に近い場合、あなたはイエローベースです。青みがかって見える場合はブルーベースです。
手首の静脈って人によって色が違うんですか? 知らなかった〜。
ジュエリーテスト
アクセサリーによって診断することもできます。これは実際に用意したほうがわかりやすいのですが、ゴールドとシルバーのアクセサリーをそれぞれ身につけてみてください。
イエローベース | ブルーベース |
---|---|
ゴールドのほうがあなたの肌色と合うなら、あなたはイエローベースです。シルバーが合うならブルーベースです。
ここではアクセサリーとしていますが、金とシルバーの布などで試しても問題ありません。
口紅テスト
ピーチオレンジ色の口紅とピンクがかった口紅、どちらがあなたに似合いますか?
イエローベース | ブルーベース |
---|---|
左の色の場合はイエローベース、右の場合はブルーベースです。
わたし、たぶんイエベです!
色のフォーシーズン
イエローベースかブルーベースかが決まったあとは、それぞれを「四季」のカラーパレットに分類します。
肌の「ウォームトーン」「クールトーン」
あなたにどの「四季」が似合うかは、あなたの肌のトーンによって変わります。次の表から、あなたの肌の色に近いものを見つけてください。
ウォームトーン(暖色系) | クールトーン(寒色系) |
---|---|
色白なら暖色系、褐色なら寒色系というわけではないことに注意してください。あくまで「相対的に」暖色・寒色のどちらがなじみやすいかという話です。
ベースカラーとウォーム/クールの組みあわせで、パーソナルカラーは以下のように分類されます
わたしは春かな〜
春(スプリング)
春の特徴は以下のとおりです
春のタイプの特徴は明るさと暖かみです。髪の色は明るめ、眼の色は青から明るい茶色までの範囲が似合います。パステルカラーやグレーは似合わないかもしれません。
くっきりした明るい色が似合うんですね!
夏(サマー)
夏の特徴は以下のとおりです
夏のタイプの特徴は明るさとクールさです。髪はシルバーまたはアッシュ系の明るい色が似合います。日本人に一番多いのがこの夏タイプだと言われています。ショッキングでビビッドな色や、黄みがかった金色は似合わないかもしれません。
明るさのなかにもクールさがあるの、かっこいい!
秋
秋の特徴は以下のとおりです
秋のタイプの特徴は暖みと個性です。髪は栗色などの茶色系統が似合います。素朴で暖かい色はマッチしますが、パステル系やグレーは似合わないかもしれません。
エキゾチックとか、エスニックって感じの色が似合いそうです。
冬
冬の特徴は以下のとおりです
冬のタイプの特徴はクールさとシックさです。白雪姫のように肌、眼、髪の白黒のコントラストが強まります。髪の色は黒から暗褐色の範囲が似合い、眼は明るい色も暗い色も似合います。冬の女性は濃い色が似合います。暖色系、ゴールド系は似合わないかもしれません。
モノトーンも似合いそう!
パーソナルカラーがわかることによって変わること
パーソナルカラーはあなたに似合う色であるとともに、あなたが無意識に心惹かれる色でもあります。パーソナルカラーにそった色を選び、自分になじむ色に囲まれることはあなたの日々のストレスを軽減し、生活に穏やかさが生まれます。
自分に合う色がどんな色か、これまでわかってませんでした!
パーソナルカラーについてもっと知りたい人へ
パーソナルカラーについてもっとくわしく知りたい人は、関連の資格の勉強をおすすめします。
パーソナルカラーについて知りたいという人は、パーソナルカラーやアンダートーンについてくわしく学べる「パーソナルカラリスト」がおすすめです。
色彩についてもっと広く知りたいという人は、就職や転職の際にも活用しやすい「カラーコーディネーター検定試験」「色彩検定」がおすすめです。
わたし、もっと知りたいです!