出版業界って女性にとって働きやすいですか?
出版社であれば、部署によってはハードワークになりやすいわ。
能力評価は男女による差はほぼないわね。
鬼○の刃みたいな漫画を描け!
いやよ、そんな編集担当……。
こんにちは、Yunです!
転職について調べるなかで「出版業界って働きやすいの?」「出版業界のワークライフバランスってどうなの?」と疑問に感じていませんか?
そんな悩みをお持ちの方に、こちらの記事では出版業界の働きやすさについて解説します!
この記事を読めば、出版業界があなたにとって働きやすい業界かどうかがわかります!
出版業界の働きやすさ
出版業界には出版社・出版取次・小売などが含まれます。それぞれの特徴について以下で解説していきます。
出版社の働きやすさ・ワークライフバランス
出版社はKADOKAWAや学研、DNPなど一部をのぞき上場していません。非上場企業についてはIR情報がないため、働きやすさや従業員の状況についても情報収集が難しくなります。
ただし、出版業界の上場が少ないのは株主による「表現の自由」の規制を防止するためで、情報を隠蔽しようとしているわけではありません。大手企業に関しては、女性の活躍やワークライフバランスを保障する制度がととのっています。
上場していない企業についてはIR情報がないため、口コミや知人情報などをもとに情報を紹介しています。
KADOKAWA
リモートワークが普及しており、2022年の1〜4月実施率は72%です。業務量は多いですが、職場以外でも働けるためほかの業界・企業と比べて家庭との両立はとりやすいと言えます。
従業員の4割が女性であり、女性管理職・役員比率は23.9%と国内平均の13%と比べると倍近く高くなっています(IR情報より)。
ワークライフバランスについても、有給休暇の取得は組織的に推進されていて、まとまった休みをとりやすい企業です。
企業全体で残業時間の削減も推進しています。ただし、管理部門と異なり編集や営業は相手先があるため、残業が多くなることもあります。
講談社
働き方については男女の差がなく、バリバリ働けば女性にも平等に昇進のチャンスがあります。
ワークライフバランスについては部署による差が大きく、編集や営業はかなり業務量が多くなります。単行本部門か雑誌部門かによっても働き方が異なり、雑誌は取材のスケジュールが立てこみ、単行本よりも激務になりやすい傾向があります。
ただし、このあたりは講談社に限らない出版社全体の傾向と思われます。
出版取次(卸売)の働きやすさ・ワークライフバランス
日販グループホールディングス
日販では2030年までに女性管理職比率を30%とすることを目標にしており、2022年の管理職の比率は25%でした(公式HPより)。日本平均の13%の倍近い数字で、女性が活躍しやすい環境であると言えます。
ワークライフバランスでは介護による離職防止を特に推進していて、2022年からは介護休業の取得可能日数を以前までの93日から365日に大幅拡充しています。
トーハン
産休・育休が取りやすく、育児休業からの復帰もしやすい文化があります。
子育て中の女性には転勤・遠方出張への配慮があり、希望しない限りは家庭への負担になる出張などを避けてもらえるようです。
残業時間を20時間以内にしようとする働きかけやノー残業デーを形骸化させないしくみがあり、残業に関してはほかの企業に比べて少ない傾向にあります。営業部門であってもワークライフバランスを実現しやすく、営業をしたいけど家庭も大切にしたい人にとっては大きなメリットです。
出版小売の働きやすさ・ワークライフバランス
丸善ジュンク堂書店
丸善ジュンク堂書店は丸善CHIホールディングスの完全子会社です。
仕事は正社員であってもシフト制のため残業は発生しづらく、その点は仕事と家庭の両立がしやすいしくみになっています。
有給休暇はとりやすいが3日以上連続した休暇はとりづらく、家族旅行などは難しいかもしれません。
ただし上記の特徴は丸善ジュンク堂書店に限らず、小売全体に共通している点でもあります。
転勤に関しては、採用コースに総合職と専任職があり、総合職は全国転勤がありますが専任職は転居をともなう異動がありません。
カルチュア・コンビニエンス・クラブ
カルチュア・コンビニエンス・クラブは「蔦屋書店」「TSUTAYA」を直営・FC展開している企業です。
ワークライフバランスを推進している企業であり、フルフレックスで働けるのでその点は育児をする女性にとっても働きやすい環境です。
評価は男女間で差がなく、実力主義なのでバリバリ働ければ男女関係なく評価されます。残業は部署によって異なり、IT部門だと残業が少ない人も多いですが営業部門はクライアントワークになるため残業が増える傾向にあります。
新卒は全員企画総合職として採用されるのが特徴で、全国転勤があります。異動頻度は人によって異なり、本人の意志やキャリアプランを面談でヒアリングしてもらえます。
出版業界の将来性
出版業界の売上はヒット作が生まれるかどうかに作用されます。『鬼滅の刃』『呪術廻戦』『SPY × FAMILY』などヒット作が定期的に生まれる流れが続けば出版業界は活況になります。
問題は紙からデジタルへの移行ですが、こちらは出版社・書店・流通会社それぞれで影響の大小が異なります。出版社はデジタル化の進行で収益を上げられるが、書店にとっては大打撃です。くわえて、町の書店は経営者の高年齢化からの後継者不足も深刻で閉店が相次いでいます。
働きやすい企業を選べば活躍できる
上の図は、日本の女性の平均賃金が男性よりも約22.5%低いことを表しています。
先進諸国と比べて日本は女性の平均賃金が男性よりも低い傾向にあります。
女性の管理職比率も先進諸国と比べると低く、働く環境をしっかり選ばないと、女性は男性よりも損をする可能性が高くなっています。
ただし、今回紹介したように女性が活躍できる環境を用意した企業もたくさんあります。
女性にとって働きやすい環境に身を置くことで、これまで以上のキャリアを築くことができます。
仕事も私生活も両立して、人生を楽しみたいです!
記事のなかで紹介した仕事に興味があれば、転職サイトなどで調べてみてください。