インテリア業界って女性にとって働きやすいですか?
店舗スタッフは女性が多い傾向にあるから、女性が少数派ということはないわね。
店舗勤務の場合は土日出勤(平日休み)になるから子どもと過ごす時間に制限はかかるかもしれないわ。
こんにちは、Yunです!
転職について調べるなかで「インテリア業界って働きやすいの?」「インテリア業界のワークライフバランスってどうなの?」と疑問に感じていませんか?
そんな悩みをお持ちの方に、こちらの記事ではインテリア業界の働きやすさについて解説します!
この記事を読めば、家具・インテリア業界があなたにとって働きやすい業界かどうかがわかります!
インテリア業界の働きやすさ
インテリア業界は新卒採用ののち、店舗配属となるのがふつうです。店舗配属では土日出勤が原則となるので、幼稚園以降の子どもと休日を合わせてどこかに出かける、というのは難しくなるかもしれません。
残業量については企業によって差があるので、同じ業界であってもどの企業に入社するかでちがいが生まれます。
女性の働きやすさについては、管理職の女性比率が高い企業のほうが満足度が高い傾向にあります。大手であれば産休・育休制度や時短制度などが整っている場合がほとんどですが、その利用率などの実態は企業によって異なります。
大手3社の働きやすさ・ワークライフバランス
イケア・ジャパン
IKEAは主に大都市の郊外に出店しているスウェーデン発祥の世界最大手家具メーカーです。
北欧といえば男女平等の最先端であり、イケアも女性の働きやすさについては業界内で群を抜いています。
2023年時点で、イケア・ジャパンの女性管理職比率は56%であり、女性リーダーが社内の大半となっています。また、役員の50%も女性です。
有給休暇の取得率も公表しており、77%と高い取得率が守られています。
イケアは全社でバリューとビジョン(会社理念)が浸透しており、それに共感できる人たちが集まっている組織になっています。具体的には「be yourself(自分らしくあること)」や「equality(平等)」などが理念に含まれます。
これら理念により、イケアでは社内のキャリアパスが下から上(出世)への一直線ではなく、横(異動)や上から下などを自分の意思で選択できる「オープン・イケア」という社内公募制度があります。
これは自分のライフステージに応じてキャリアを選択できる制度であり、たとえば出産後しばらくは働くペースを落とすキャリアも選ぶことができます。
ワークライフバランスについても、残業が許可制であるためほぼ残業なしで退勤することができます。管理職の女性比率が高いぶん、管理職でも時短勤務や育休をフルで取得することが一般的におこなわれています。
取得している認定 | マーク | ジャンル |
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なし | – | – |
ニトリ
株式会社ニトリは国内家具メーカーの最大手企業です。
2021年時点で管理職の女性比率は15.8%です。これは国内の平均(約13%)よりも高い数値になっています。
役員の女性比率は5.4%(2名)です。役員レベルでは女性が0名である企業もまだ多いなか、ニトリは女性役員が存在しています。
ニトリは男女別の育児休業取得率を公表しており、男性19.1%、女性100%となっています。男性の取得についてはあまり普及していませんが、情報を公表している点については今後向上させていこうという意志を感じます。
ニトリの有給取得率は61.7%です。
ニトリの経営理念は「ロマン」と呼ばれ、変化・挑戦・競争・対話を重視しています。ニトリはこのロマンに向かって全社一丸で動いている企業です。そのあたり、雰囲気としては体育会系に近いところもあります。
採用後はまず店舗勤務となり、入社後数年で店長・副店長を任されます。店舗または物流関連部署に配属されているあいだは土日勤務となるため、平日休みでも問題ないか採用前にライフプランをイメージしておく必要があります。
また、総合職は全国転勤があります。子どもが生まれたあとはマイホームで暮らしたいと考えているなら、向かないかもしれません。
株式会社ニトリは子育て推進企業として国から「くるみんマーク」の認定をうけています。
取得している認定 | マーク | ジャンル |
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くるみん | 子育て推進 |
東京インテリア家具
東京インテリア家具は、東日本を中心に展開する売上約600億円の大手インテリア企業です。
2022年時点で、総合職の採用者における女性比率は37.1%ですが、管理職の女性比率は1.8%(1名)となっており、リーダー職では男性主体であることがうかがえます。ただし、役員の女性比率は28.6%(7人中2名)であり、経営トップ層には女性の意見が反映されている部分もあると考えられます。
男性の育児休業取得率は7.1%、正社員全体の有休消化率は43.0%であり、今回紹介している同業他社と比べると女性活躍推進・子育て推進の両面において遅れをとっています。
正社員の女性の平均勤続年数が5.7年ととても短くなっており、女性が長期で働く風土が根づいていない可能性があります。
取得している認定 | マーク | ジャンル |
---|---|---|
なし | – | – |
働きやすい企業を選べば活躍できる
上の図は、日本の女性の平均賃金が男性よりも約22.5%低いことを表しています。
先進諸国と比べて日本は女性の平均賃金が男性よりも低い傾向にあります。
女性の管理職比率も先進諸国と比べると低く、働く環境をしっかり選ばないと、女性は男性よりも損をする可能性が高くなっています。
ただし、今回紹介したように女性が活躍できる環境を用意した企業もたくさんあります。
女性にとって働きやすい環境に身を置くことで、これまで以上のキャリアを築くことができます。
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記事のなかで紹介した仕事に興味があれば、転職サイトなどで調べてみてください。
参考
各企業公式HP