デフォルトゲートウェイってなんですか?
外部のネットワークと接続するためのしくみよ。
これがないと、内部ネットワークでしか通信できないの。
なんか陽気な名前ですよね〜。
別にウェイウェイしているわけではないわ。
こんにちは、Yunです!
ITについて勉強するなかで「デフォルトゲートウェイってなに?」「デフォルトゲートウェイとルーターの違いってなに?」と疑問に感じていませんか?
そんな疑問をお持ちの方に、こちらの記事ではデフォルトゲートウェイの特徴や役割、デフォルトルートについても解説します!
この記事を読めばデフォルトゲートウェイにかかわる基礎がわかります!
この記事は、ITパスポートや基本情報技術者の資格取得にも役立ちます。
デフォルトゲートウェイとはなにか
ゲートウェイとはなにか
ゲートウェイとは外部のネットワークに入るための「出入り口」を意味しています。
私たちが接続しているインターネットは小さなネットワーク(LAN)の集合体です。また、インターネットに接続していないLANもたくさん存在します。
ネットワークを飛び越えてデータを通信するのに必要なのがゲートウェイです。これは本来かたちある機器でなくてもかまいませんが、家庭用であればほぼ間違いなくルーターがゲートウェイの役割をになっています。
「デフォルト」ゲートウェイとはどういう意味か
デフォルトゲートウェイのデフォルトとは、特別な指定をしない限り、原則このゲートウェイが使用されることを意味します。具体的には、ルーティングテーブルというルーターがもっている「宛先リスト」に載っていない宛先のデータは、すべてデフォルトゲートウェイに送られます。
ゲートウェイとデフォルトゲートウェイの違い
ゲートウェイ
ゲートウェイは別のネットワークとの中継を可能にするしくみのことです。具体的には多くの場合「ルーター」そのものをさして使われます。
デフォルトゲートウェイ
デフォルトゲートウェイは特別な指定がない場合に使用されるゲートウェイのことで、ほとんどの場合ゲートウェイと同じくルーターをさします。
ネットワークを利用する際に「デフォルトゲートウェイを設定(入力)する」というとき、デフォルトゲートウェイは宛先不明のパケットを送るための特定の宛先です。IPパケット通信における宛先はなんらかのIPアドレスです。そのため、デフォルトゲートウェイも特定のIPアドレスであり、「192.168.1.1.」のような数値で表されます。
デフォルトゲートウェイとルーターの違い
ルーターとは機器であり、データの送り先を選択して送信するためのものです。ルーターはデフォルトゲートウェイの役割をになうことができますが、本質的には「ルーター=デフォルトゲートウェイ」ではありません。
つまり「ルーターとデフォルトゲートウェイは同じですか?」という質問に対する答えは、ある意味ではそうであり、ある意味では違うという回答になります。
たとえば、あるAさんがデパートの受付係をしているとき、「受付」はAさんの業務よ。「Aさんは受付を担当している」というのが正確で、「Aさんという人間=受付」とは言い切れないわ。
でも受付係の人をさして「受付」ともいうから、まったく別物とも言い切れないのね。
デフォルトゲートウェイの役割
デフォルトゲートウェイが活躍する場面
デフォルトゲートウェイは、外部のネットワークと通信をおこなうときに必要になります。
たとえばインターネットで外部のWebページにアクセスするとき、パケット通信は自分が所属するネットワークを超えた通信を必要とします。このようなときには、ゲートウェイがなくては通信することができません。意外に感じるかもしれませんが、異なるネットワークへのアクセスというのはかんたんではないのです。
ゲートウェイは外部ネットワークとの通信に必要なものであり、内部ネットワークのみで通信する場合には設定の必要はありません。
デフォルトルートとはなにか
デフォルトルートとは、宛先がルーティングテーブルに登録されていない場合の経路です。
デフォルトルートは「0.0.0.0/0」または「default」と記述します。「0.0.0.0/0」はIPアドレスではなく、あらゆるネットワークへの経路を示す特別な値です。
デフォルトルートを設定する必要性
ルーターはふつう宛先情報をもたない(ルーティングテーブルに記載がない)パケットを破棄していしまいます。これをパケットロスまたはパケットドロップと言います。
ルーターにパケットを破棄させず、ひとまずどこかに届けたい場合、デフォルトルートを設定します。
たとえば送りたいパケットの宛先IPアドレスが自ネットワークで使われているものでなければ、とりあえずすべてインターネット (ふつう ISPのルーター) に転送してしまおうというものです。そうすればISPのルーターに送ったあとのことはISPに任せてしまうことができます。
デフォルトルートの「0.0.0.0/0」は、すべてのネットワークを表した値です。デフォルトルートを用いない場合、個別にあらゆるルートをルーティングテーブルに記載することになりますが、それは現実的に不可能かとても非効率的です。
デフォルトゲートウェイとデフォルトルートの違い
デフォルトゲートウェイ
デフォルトゲートウェイは、サブネットから別のサブネット、WANなどとのパケットの出入り口です。ふつう、ルーターまたはルーターの機能をさします。デフォルトゲートウェイを設定する際に入力するのはネットワークに接続されたルーターのIPアドレスです。
デフォルトルート
デフォルトルートはパケットがルーティングテーブルのどの宛先にも一致しない場合に通る経路です。デフォルトルートを設定している場合、パケットはデフォルトルートを通り、指定された次の行き先(ネクストホップ)にパケットが配信されます。デフォルトルートを設定する際に入力するのは「0.0.0.0/0」または「dafault」であり、IPアドレスではありません。