IT用語にでてくるサブネットってなんですか?
サブネットはネットワークを細かくしたものよ。「sub」には「下の」「下位の」という意味があるから、主となるネットワークに従属する下位グループのイメージね。
ま〜〜つりだ 祭りだ 祭りだ♪
サブちゃんこと北島三郎さんは関係ないわ。
こんにちは、Yunです!
ITについて勉強するなかで「サブネットってなに?」「サブネットとサブネットマスクの違いってなに?」と疑問に感じていませんか?
そんな疑問をお持ちの方に、こちらの記事ではサブネットとサブネットマスク、それらとIPアドレスとの関係について解説します!
この記事を読めばサブネットにかかわる基礎がわかります!
この記事は、ITパスポートや基本情報技術者の資格取得にも役立ちます。
サブネットとはなにか
サブネットはネットワーク全体のなかにある、小さなネットワークのことです。通常、1つのフロア、建物、または地理的に同じ位置にあるPCで構成されるLANが1つのサブネットをつくります。
あるサブネット内のすべてのPCはIPアドレスのネットワークアドレスが同じになります。
サブネット化のメリット
ネットワークを大きなネットワークのままあつかわず、細分化することには以下のようなメリットがあります。
管理しやすくなる
効率化のために、ネットワーク上のものをグループ化する必要があることがよくあります。
たとえば、会社のマーケティング部にプリンターがあり、営業部には別のプリンターがあるとします。各ユーザーに表示されるプリンターを各部門のプリンターに限定したいと考えています。このときに、ネットワークをサブネット化することでこれらのプリンターに独自のアドレスを与えます。
サブネットは、接続されたネットワークデバイスの細分化されたグループです。
1つのサブネット上の各機器には、同じサブネット上の他のデバイスと紐づいたアドレスがあります。これにより、一方のサブネット上の機器が他方のサブネット上のものと混同されるのを防ぐこともできます。
ネットワークのパフォーマンスを向上する
サブネット化によりブロードキャストドメインが分割されるため、通信が効率的にルーティングされ、速度とネットワークパフォーマンスが向上します。
サブネット化により、サブネット内のデバイス宛てのトラフィックがそのサブネット内に留まり、通信の混雑が緩和されます。サブネットを戦略的に配置することで、ネットワークの負荷を軽減し、トラフィックをより効率的にルーティングできます。
では、サブネットのない大規模なネットワークはどうなるでしょうか? すべてのコンピューターは、ネットワーク上のすべてのコンピューターとサーバーからのブロードキャスト通信を確認するため、スイッチはそのすべてのトラフィックを適切なポートに移動する必要がありました。これにより、通信混雑が生じ、ネットワークパフォーマンスが低下し、応答時間が遅くなります。
ルーターを使用してサブネット間でトラフィックを振り分けると、ブロードキャストトラフィックがなくなるか、ルーティングする必要のない情報がほかのサブネットに移動します。各サブネット内のトラフィック量が減少するため、各サブネットの速度が向上し、ネットワークの混雑が緩和されます。
ネットワークのセキュリティを強化する
サブネット化を用いるとネットワークのセキュリティを強化できます。
大規模なネットワーク内に異なるサブネットを使用すると、ルートマップを識別し、潜在的な脅威をより簡単に特定できます。サブネットを使用すると、デバイスはネットワーク全体にアクセスできなくなり、企業は、より機密性の高いデータにアクセスできるハードウェアとユーザーを指定できます。
サブネットマスクとは
サブネットマスクは、一種の識別番号です。この番号によって、IPアドレスのネットワークアドレスとホストアドレスを区別して、あなたのPCが所属するサブネットを識別しています。サブネットマスクがなければ、IPアドレスに含まれるネットワークアドレスとホストアドレスを区別することはできません。
サブネットとサブネットマスクの違い
サブネット(サブネットワークの略)はネットワークの種類の1つです。サブネットどうしはIPアドレスを共有しますが、それぞれ固有のサブネットアドレスをもちます。
サブネットマスクはIPアドレスを構成するネットワークアドレスとホストアドレスを区別するものです。サブネットマスクは数値であり、「128.0.0.0」から「255.255.255.255」の範囲で示されます。
サブネットはネットワークの種類、サブネットマスクは数値なんですね!
サブネットマスクとIPアドレスの関係
IPアドレスの構成
IPアドレスはネットワーク部とホスト部で構成されています。ネットワーク部とホスト部を分けるメリットは、接続されているネットワークのなかで同一のIPアドレスをもっているPCをなくすことにあります。
ネットワーク部はその名のとおり接続されているネットワークを示します。ネットワーク部はセグメント(区間)ごとに重ならない値が割り振られます。ここでのセグメントとは、多くの場合部署や組織ごとに独立した1つのLANをさします。
ホスト部は1つのセグメントのなかで重複しない値が割り振られます。ほかのセグメントのPCであれば、重複してもかまいません。
IPアドレスは4つのオクテットで構成される
IPアドレスはドット( . )で区切られた0~255の範囲の数字を4つで表されます。区切られた4つの数字をオクテットと言い、左から第1オクテット〜第4オクテットと呼びます。
IPアドレスにはクラスがある
IPアドレスは4つのオクテットのうち、どこまでがネットワーク部でどこからがホスト部かによってA~Eまでクラス分けされています。ネットワーク部が短いほど、1つのネットワークで多くのホスト(PCやルーターなど)にアドレスを振り分けることができます。
クラス | 範囲 | 割り当てられるホスト数 |
---|---|---|
A | 0.0.0.0. ~ 127.255.255.255 | 16,777,214 |
B | 128.0.0.0. ~ 191.255.255.255 | 65,534 |
C | 192.0.0.0. ~ 223.255.255.255 | 254 |
D | 224.0.0.0. ~ 239.255.255.255 | なし |
E | 240.0.0.0. ~ 255.255.255.255 | 現在未使用 |
クラスによってあつかえるホストの数が変わる
クラスAネットワークは、1600万を超えるホストをサポートします。ネットワーク部は第1オクテットだけで、第2〜第4は管理者が必要に応じてホストとサブネットに割り当てることができるように残されます。
クラスBネットワークには、第2オクテットまでがネットワーク部で、ホストに割り当てられるのは第3、第4オクテットです。したがって、クラスBネットワークは、最大65,534個のホストにのみ接続できます。
クラスCネットワークは、サポートするホストが最も少ないネットワークです。クラスCネットワークでは、第1〜第3のオクテットはすべて、ネットワーク部を反映するために使用されます。接続できるホストは最大254個です。
家庭用のネットワークであれば、ふつうクラスCのIPアドレスを使用しているわ。
サブネットマスクでわかること
IPアドレスの各クラスにはデフォルトのサブネットマスクが割り当てられています。これは計算によって決まりますが、通常はチートシートを参照したり、家庭用ネットワークであれば「255.255.255.0」であることを覚えたりして対応します。
クラス | デフォルトのサブネットマスク |
---|---|
A | 255.0.0.0. |
B | 255.255.0.0. |
C | 255.255.255.0 |
デフォルトのサブネットマスクを見ると、特定のネットワークのIPアドレスの数と種類がわかります。各サブネットには、クラスごとに決められた範囲のIPアドレスをもつホストが接続できます。
たとえば、IPアドレスが「10.45.21.0」のとき、それをサブネットマスク「255.255.255.0」とペアにすると、ネットワークアドレスが「10.45.21」部分に含まれ、ホストアドレスの範囲は第4オクテットの0 ~ 255であることがわかります。
サブネットマスクで接続できるホストの数がわかるんですね。