151Aっていい言葉ですよね。
なあに、それ?
どんな出会いも大切にしましょうって意味ですよ〜。
……一期一会のことを151Aとは書かないのよ。
こんにちは、yunです!
文章を書くなかで、「あれ、ここってどんな記号使うんだっけ?」「算用数字と漢数字ってどう使い分けたらいいの?」と疑問に感じていませんか。
今回はそんな悩みをお持ちの方に向けて、記号と数字について、文章表記のポイントを解説します。
この記事を読めば、文章のなかでの数字と記号の使い分け方がわかります!
表記ルールの基準
読者に理解され、信頼される文書を作成する
さっそくですが、言葉の表記に絶対のルールはありません。
100%の正解がないなかでどのように文章表記のルールを定めればよいのでしょうか。
その答えは、文章を書く目的にあります。
文章は、読者に理解され、信頼されたり行動の指針になったりすることを目的に書かれます。
表記のルールは、読者があなたの文章を理解してもらうために決定します。
この記事では文化庁のホームページを参考に、幅広い読者に受け入れてもらいやすいルールをまとめました。また、このブログ独自の見解についても併せて載せています。
読者に読みやすければOKってことですね。
表記のルールは自由にアレンジしてよい
想定している読者像によっては、文化庁等が作成した表記の原則よりもゆるやかな書き方をしたほうが効果的な場合があります。
たとえば、常用漢字であってもひらがなに直したり、あえてふりがなを付けたりすることは世間の文章ではよくあります。
ただし、ひとつの文書のなかでは同じ用語に関した表記は統一するようにしましょう。
表記の基準にこまかくこだわるよりも、決めたルール通り文書内で統一することのほうが重要です。
統一感も読みやすさのうちよ。
句読点の記号
句点には「。」読点には「、」を使用します。横書きでは、読点に「,」を用いることもできます。
ただし、どちらの読点を使用するかは文書内で統一しましょう。
学術的・専門的に必要な場合等を除いて、句点に「.」(ピリオド)を使用することはありません。
句点(マル)の使い方
括弧の中でも文の終止にはうつ
公用文では、括弧内の文末には句点をつけることとなっています。
公用文でのルールはこのようになっていますが、一般にはこの括弧内の句点を省略することが多くあります。
このことは、「新しい「公用文作成の要領」に向けて(報告)」(令和3年)にも記されています。
なお、一般の社会生活においては、括弧内の句点を省略することが多い。解説・広報等では、そこで文が終わっていることがはっきりしている場合に限って、括弧内の句点を省略することがある。 例)年内にも再開を予定しています(日程は未定です)。
「新しい「公用文作成の要領」に向けて(報告)」(令和3年)
このブログでも、かぎ括弧内の句点は省略しています。
箇条書きリストのなかでは、通常の文ならば句点をつけ、簡単な文なら句点を省略しています。
漫画でも、吹き出しのなかに句点をうつかは雑誌によりけりですね。
引用語にはうたない
引用語の内容が文の形式をなしていても簡単なものにはうたない
読点(テン)の使い方
文の中止にうつ
文の中止とは、文をさらに続けるために、一息とめる用法です。
読点は文の中止の際につけます。
文末に見えても、その文意が続く場合には読点をうつ
一見すると文であっても、続きとのつがなりが強ければ読点をうちます。
ただしこれは、句点で表すことも可能です。その場合、言葉の間に空白がある感覚がより強く現れます。
読点にするか句点にするかで読み味が変わりますね。
副詞的語句の後にうつ
副詞的語句とは「いつ」「どこ」などを表す語句です。
これらの後に読点をうつことができます。
ただし、不要と思える場合は省略できます。読点はうってもよいとされる箇所すべてにうつと、読点が目立ちすぎた不気味な文になります。
読点をつけてもよい箇所を理解しつつ、バランス感覚をもって重要度の低い読点は削っていきましょう。
絶対のルールはないってことですね!
補足情報を挿入するときにうつ
読点ではさまれた語句は、なくても文意が成立します。
このように情報を追加・補足するときには読点をつけます。
形容詞的語句が重なる場合にも、読点をうつ
副詞的語句の場合と同じく、不要と思えるものは省略できます。その場合、はじめの形容詞的語句の下だけに読点を残すことが多くあります。
中点(ナカテン)の使い方
中点とは「・」のことです。用法は以下の通りです。
単語を並列させるときにうつ
ただし、この用法は読点で置き換えられます。
主格の助詞「が」を省略した場合には、中点ではなく読点をうちます。
以下は新聞の見出しとして書かれた場合の例です。
これは「アメリカが、イギリス、フランスと協商を結んだ」という意味です。
ちょっとわかりづらいから、見出しくらいでしか見かけませんね〜。
外来語の区切りや、外国人名の区切りに用いる
かぎ括弧(カギカッコ)の使い方
「」(かぎ括弧)は、なにも小説のセリフにだけつける記号ではありません。
対話・引用語・題目、その他、特に他の文と分けたいと思う語句に用いる
これはダブルクォーテーションで置き換えることができます。
このブログでは、記号の種類をあまり増やさない目的で、なるべくダブルクォーテーションは用いないようにしています。
かぎ括弧の中にさらにかぎ括弧を用いるときは、二重かぎ括弧をうつ
【】(隅付き括弧)は、項目を示したり、強調すべき点を目立たせたりする
【】は項目を示したり、注意点や強調すべき点を目立たせたりする目的で多く使用されます。文書内での用法を統一し、効果的に用いましょう。
ただし、丸括弧やかぎ括弧も含め、記号をむやみに使うことは文章の印象を安っぽくすることにもつながります。
字数の限られた記事タイトルや見出しでは役立ちますが、本文内ではあまり使いすぎないようにしましょう。
そのほかの括弧等はむやみに用いない
()や「」、『』、【】のほかにも様々な括弧の類がありますが、まだ用法が一般化していません。
むやみに使用は避け、必要な場合には文書内で用法を統一しましょう。
☆《必見》[〔記号〕の使い方]!★
それはもうわけがわからないわ。
数字の使い方
横書きでは算用数字を使う
全角・半角を文書内で統一して使い分ける
算用数字に全角を用いるか半角を用いるかについて、特に決まりはありません。これも、統一されていればOKです。
一桁の場合には全角数字を用い、二桁以上の場合には半角数字を用いることはよくあります。
また一般的に、データや金額等の数値を示す場合には半角数字を用います。
このブログでは、算用数字は一桁であっても半角で表記しています。そのほうが見た目がすっきりしていると感じるからですが、このあたりは好みですね。
大きな数は、三桁ごとにコンマで区切る
四桁以上の数は三桁ごとにコンマで区切って書きます。
兆・億・万の単位は漢字を使う
「5兆、100 億、30 万円」のような場合には、兆・億・万を漢字で書くが、千・百は、例えば「5千」「3百」としないで、「5,000」「300」と書きます。
概数は漢数字を使う
算用数字で統一したい場合は、「20人余り」「40~50人」などと書き方を工夫します。
語の構成用語として用いられる数などは、漢数字を使う
種類 | 例文 |
---|---|
熟語、成語、ことわざを構成する数 | 二者択一 千里の道も一歩から 三日坊主 再三再四 幾百 幾千 等 |
常用漢字表の訓、付表の語を用いた数え方 | 一つ、二つ、三つ… 一人(ひとり)、二人(ふたり)… 一日(ついたち)、二日(ふつか)、三日(みっか)… 一間(ひとま)、二間(ふたま)、三間(みま)… |
他の数字と置き換えられない数 | 三権分立 六法全書 七福神 二十四節気 |
歴史、伝統文化、宗教等の用語 | 前九年の役 三国干渉 三代目坂田藤十郎 お七夜 七五三 四十九日 |
「ひとつ、ふたつ、みっつ…」は和語であり、常用漢字表で漢字の訓として整理されていることに従って漢数字で「一つ、二つ、三つ…」と書きます。
このことは学校教育でも同様に扱われています。
ただし、横書きでは算用数字を使った「1つ、2つ、3つ…」という表記も世間では広く使われています。このことは「一人、二人、三人…」「一日、二日、三日…」などでも同様です。
若い世代ほど算用数字派な気がします。
算用数字を使う横書きでは「○か所」「○か月」と書く
公用文では、横書きで算用数字を用いる場合には「3か所」「7か月」 と平仮名を用いて書きます。世間でよく使われる「3ヶ所」「7カ月」といった表記はしません。
なお、概数を示すために漢数字を用いる場合には、「数箇所」「数十箇所」のように「箇」を使って書きます。
また、「何箇所」「何箇月」なども「箇」を用います。
同様に、縦書きで漢数字を用いる場合には 「三箇所」「七箇月」と書きます。
これを横書きで引用するときには、「3か所」「7か月」のように直します。 (必要に応じて、元の縦書きにおける表記と同じにすることもある。)
「ヶ月」の「ヶ」はカタカナのケではなく、漢字の「箇」の略字である「个」または「箇」のタケカンムリの一つを採ったものが符号的に用いられてきたものです。したがって、戦後の公用文や教科書などでは「ケ」を使わず、「か」を大きく書くことで統一されており、新聞では「カ」を使っている社もありますが、放送では固有名詞を除いて、平仮名の「か」を採っています。
NHK放送文化研究所
「ヶ」が省略記号とは知りませんでした!
表記に絶対のルールはない
公用文の決まりがどうであったとしても、あなたの文章をその通りに表記しなければならないわけではありません。
あなたの文章は、あなたの読者のために書かれています。読者にとって理解しやすく、読みやすいとあなたが思える表記であれば、問題ありません。
このブログでも、表記のルールは随時更新していく予定です。
参考リンク
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/kokugo/hokoku/pdf/93651301_01.pdf
https://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/sisaku/joho/joho/kijun/sanko/pdf/kugiri.pdf