
5歳でもプログラミングってできるんですか?

コーディングはまだ難しいかもね。でも、この時期から「プログラミング思考」をもつのって大切なことよ。

5歳が「プロテイン思考」をもったらどうなりますか?

さあ……。たんぱく質がよく摂れるんじゃない?
こんにちは、Yunです!
プログラミング教育について調べるなかで「プログラミング教育って5歳でもできるの?」「5歳からはじめられることってどんなことがあるの?」と感じていませんか?
そんな悩みをお持ちの方に、こちらの記事では5歳におすすめのプログラミングの勉強方法を解説しています!

この記事を読めばプログラミングについて5歳でもできること、5歳では難しいことがわかります!

5歳の発達段階

子どものできること、できないことはその年齢の発達段階によってほぼ決まります。
5歳の発達段階とはどのような状態なのか、続きの内容で解説します。
ピアジェの「思考の発達段階」
スイスの心理学者ピアジェ(1896-1980)は、子どもの認知発達に関する独自の理論を提唱し、心理学・教育学界に大きな影響を与えました。
5歳は「前操作期」に位置する
ピアジェは2〜7歳の発達段階を「前操作期」と呼び、以下のような特徴があると整理しました。

ここでの自己中心性は「わがまま」ということではないわ。他の人にはどう見えているかが想像できない、という意味よ。
前操作期のうち後半の4〜7歳は「直観的思考期」に分類されます。こちらには以下の特徴がくわわります。

4歳さんまでより、ちょっと深く考えられるようになるんですね。
5歳の遊び方は「象徴遊び」
ピアジェは遊びを「機能遊び」「象徴遊び」「ルール遊び」に分類しましたが、前操作期の子どもは「象徴遊び」をおこなうとされています。

ごっこ遊びは子どもの遊びの王道ですね!
「象徴遊び」については、こちらの記事で解説しています!
エリクソンの「心理社会的発達理論」
アメリカの心理学者エリクソン(1902-1994)は子供の心理社会的な発達に注目した8段階理論を提唱し、今日の発達心理学に大きな影響を及ぼしました。
5歳は「幼児後期」に属する

自主性が育まれるか、親に否定されて無気力になるかの分かれ道の時期と言えるわ。
5歳でできるプログラミング学習方法


具体的なおすすめ学習法はこの続きで解説するわ!
5歳ではまだ難しいプログラミング学習方法
「プログラミング言語」の学習は難しい

ルールが覚えられないと、言語を使った学習は難しいでしょうね。

5歳のプログラミング学習で大切なこと

自主性を尊重する
5歳は子どもが自主性・積極性を獲得する時期です。運動能力・言語能力が発達し、さまざまなことにチャレンジしようとします。
この時期の子どもの自発性を否定することは、子どもに無力感を与えることにつながります。
プログラミング教育においても、子どもが自発的に「やりたい」と思う教材や学習方法があれば、それを取りいれてあげましょう。

選択肢を用意して、どれをやりたいか選ばせてあげればいいんですね。
覚えさせるよりも、自主的に「学ばせる」
その子の個性にもよりますが、5歳はまだルールがあるものを十分に使いこなすことができません。
プログラミング教育はもののしくみについて学ぶことが根幹ですが、これについても法則や規則性を覚えさせようとしても、5歳の子どもは対応しきれません。
ただし、まったく論理性がないわけではないため、子どもは自分が発見したことについてはよく記憶します。
つまり、5歳のプログラミング学習においては親がなにかを覚えさせようとするよりも、子ども自身にさまざまな発見や気づきを与える環境を用意するほうが重要と言えます。

プログラミング教育なのに、自由にやらせていいんですか?

いろいろと自由に試すなかで、子ども自身が法則を発見するように仕向けるのがベストよ。
まねられる手本を用意する
5歳はごっこ遊びやままごとはかなり上手におこなえます。つまり大人のまねはできるため、プログラミング教育でも見よう見まねで力をつけることができます。
与えるプログラミング教材にもよりますが、子どもがまねる内容はYoutube動画などを参考にできます。ブロックやおもちゃのつくり方を解説したYoutube動画は、子どもがもっとも熱心に見る動画のひとつです。
5歳児はまねを楽しむので、模倣できる手本を用意してあげましょう。

Youtubeで学習って、今どきですね〜。
子どもの疑問に対応する

5歳の子どもは大人に質問を連発します。これは発達段階的に初歩的な推論はできるようになったものの、自分の推論と現実がなかなか一致しないために疑問がたくさん生じるからです。
この時期の子どものプログラミング学習では、子どもが連発する質問に親も一緒に考えてあげましょう。
「この車はなんで動くの?」「どうやってロボットをつくるの?」などの疑問に、親が関心を向けてあげることが大切です。
プログラミング教材を利用していると、大人でもちょっと即答の難しい質問がでてきます。答えはわからなくても問題ありません。ただ聞き流すのではなく「なんでだろうね」と一緒に考えてあげることが子どもを安心させ、プログラミング教材への関心を高めます。
子どもの疑問には、親自身も関心を向けましょう。

わたし、ロボットのつくり方知りません……。

大丈夫、子どもの疑問に共感してあげるだけでもいいのよ。
5歳におすすめのプログラミング教材
Minecraft(マインクラフト)
Minecraftはブロックを積み重ねて自由に建物・街・世界をつくる大人気ゲームです。ブロックは木材や金属・家具などを表しており、組みあわせることで広大な土地にさまざまなものを生み出すことができます。
レゴなどのブロックおもちゃのテレビゲーム版とも言えますが、羊や馬などの動物を生み出せたり、川に魚を放流できたりなど既存のブロックおもちゃよりも自由度はかなり高くなっています。
肝心のプログラミング要素ですが、ブロックのようになにかをつくれるだけでなく、レバーや感圧板などを使ってものを「操作する」ことができます。これはかなりプログラミング色の強い要素です。
Minecraftにはアクションゲーム要素のある「サバイバルモード」と、無制限の素材から自由につくれる「クリエイティブモード」がありますが、5歳の子どもにおすすめするのは「クリエイティブモード」です。複雑なルールに縛られることなく、自由にものづくりに集中することができます。

マイクラでお家つくるの楽しいです!
ニューブロック
5歳にニューブロックをおすすめする理由のひとつは、大きく迫力のある完成品を気軽につくれる点です。ニューブロックはひとつのブロックが大きめなので、いくつか組みあわせるだけでもごっこ遊びなどで使える「それっぽい」ものが出来あがります。
それほど集中力が高くない時期でも気軽に楽しめるため、子どもは何度でもブロックで物をつくろうとします。プログラミング学習では反復してしくみを学ぶ習慣が大切であるため、子ども自身が「さわりたくなる」教材を使うことは重要です。
また、大きめサイズで素材がやわらかいため、下の妹弟がいる家庭でも安心して遊ばせられます。素材の質感は絶妙なやわらかさで、ぎゅっと握っても痛くないため力加減が苦手な子どもでも遊びやすくなっています。

ブロック遊びは鉄板ですね〜。
ポケットモンスター
プログラミング学習におけるポケモンの重要な特徴は、育成要素とさまざまなタイプ属性があることと、キャラクターが人気であることです。
ポケモンの進化やゲットにかかわるさまざまな条件は、まさに「もののしくみ」についての理解が必要な部分であり、プログラミングにおける「if ~ else文」や数学の「確率」につながります。
5歳であれば、わざの効果やタイプ属性を考慮してポケモンバトルの組みあわせを考えることもします。ここでは原因と結果に関する推論能力が養われます。
5歳はごっこ遊びやまねをする遊びなど「象徴遊び」に夢中になりやすいという特徴があります。その点ポケモンは子どもからの人気が高く、子どもが「ごっこ遊び」の題材にしやすいゲームです。このように関心が高いものをプログラミング教材として取りいれることで、子どものプログラミングへの興味を維持することができます。

ポケモンって奥が深いですよね。
5歳がプログラミング教育でできるようになること
5歳はまだ発達段階的にも、複雑な法則を覚えることは得意ではありません。自分の視点から離れて考えることも苦手なため、抽象度の高い論理を理解することはできません。つまり、5歳でプログラミング言語をマスターする、ということはほぼ起こり得ないと言えます。
プログラミング教育において5歳の時点で大切なことは、「もののしくみ」に関心をもつようになっていることです。これにはブロック遊びやゲームなどで「しくみ」を使った遊びにふれ、わき出る疑問に対して親が一緒に考えてくれることが必要です。
親と「しくみ」にふれる時間を共有することで、5歳の子どもは自分が発見した「しくみ」を応用して、どんなことができるようになるか関心をもつようになります。

この年齢だと、親も一緒に考えてあげる、っていうのが大事なんですね。
