7歳でプログラミングってできますか?
7歳はこれまでよりもできることがふえるわ。
大人が思うよりいろんな「システム」をつくるわよ。
システムとかむやみにカタカナ語使わないでください!
プログラミングだってカタカナ語じゃない……。
こんにちは、Yunです!
プログラミング教育について調べるなかで「プログラミング教育って7歳でもできるの?」「7歳からはじめられることってどんなことがあるの?」と感じていませんか?
そんな悩みをお持ちの方に、こちらの記事では7歳におすすめのプログラミングの勉強方法を解説しています!
この記事を読めばプログラミングについて7歳でもできること、7歳では難しいことがわかります!
7歳の発達段階
子どものできること、できないことはその年齢の発達段階によってほぼ決まります。
7歳の発達段階とはどのような状態なのか、続きの内容で解説します。
ピアジェの「思考の発達段階」
スイスの心理学者ピアジェ(1896-1980)は、子どもの認知発達に関する独自の理論を提唱し、心理学・教育学界に大きな影響を与えました。
7歳は「具体的操作期」に位置する
ピアジェは7〜11歳の発達段階を「具体的操作期」と呼び、以下のような特徴があると整理しました。
ここでの自己中心性は「わがまま」ということではないわ。他の人にはどう見えているかが想像できない、という意味よ。
「保存を理解する」とは?
物の保存の概念を理解するとは、次のような実験を理解することをさします。
7歳までは理屈じゃなくて見た目だけで判断しちゃうんですね。
7歳の遊び方は「ルール遊び」
ピアジェは遊びを「機能遊び」「象徴遊び」「ルール遊び」に分類しましたが、具体的操作期の子どもは「ルール遊び」をおこなうとされています。
それまでのごっこ遊びばっかりじゃなくなるんですね。
エリクソンの「心理社会的発達理論」
アメリカの心理学者エリクソン(1902-1994)は子供の心理社会的な発達に注目した8段階理論を提唱し、今日の発達心理学に大きな影響を及ぼしました。
7歳は「児童期」に属する
実際にその子の能力が高いか低いかよりも、結果に対する周囲の反応のほうが重要よ。
7歳でできるプログラミング学習方法
具体的なおすすめ学習法はこの続きで解説するわ!
7歳ではまだ難しいプログラミング学習方法
抽象的な概念の操作は難しい
数学的な思考とかはまだ難しいって感じですかね。
7歳のプログラミング学習で大切なこと
アプリやゲームなどでプログラミングに親しませる
ルールを理解できるようになった7歳児であれば、さまざまな子ども向けゲームを楽しめるようになります。
プログラミング言語を用いた「コーディング」はまだ抽象的概念を理解するという壁にぶつかりやすいですが、イラストや具体物を動かす体験型プログラミングであれば7歳も楽しんで覚えることができます。
アプリならタッチ操作も感覚的ですもんね。
「やればできる」を経験させる
7歳は「勤勉性」を獲得する時期であり、「やればできる」という経験に基づいて努力の大切さを学びます。
プログラミングは継続的な学習が必要であり、習得には努力が不可欠です。子どもの長期的なやる気を養う意味でも、まずは簡単な教材からはじめ、子どもに成功体験を与えるようにしましょう。
簡単なことからはじめたらいいんですね。
ひとつの操作が同様のグループに応用できることを教える
7歳はカテゴリーの概念をもち、あるものが特定のグループに属したものであることを理解します。たとえば、ブルドッグやテリア、秋田犬はすべて「犬」であると理解できます。
プログラミング学習は基本的な「もののしくみ」を理解することであり、ある言語でできることは普通ほかの言語でも再現可能です。
7歳のプログラミング教育でも、いくつかの教材を組みあわせ、「進む」「戻る」などの動作は別の教材でも応用可能であることを学ばせましょう。
基本はいろんなことに応用できるんですね!
ほかの子どもと比較して劣等感を与えることは避ける
成功体験を重ねることで努力の大切さを覚える7歳は、同時に他者との比較のなかで劣等感を覚えやすい時期でもあります。
できないことがあったときに親がそれを受容せず責める態度をとると子どもは劣等感に苦しみ、努力や学習を避けるようになります。
プログラミング学習の内容は段階的であり、進めていけば誰でもかならずどこかで壁にあたります。そのときにはどうすればいいかを親も一緒に考えてあげ、抽象的で7歳には難しい内容であれば成長を待つようにしましょう。
7歳でプログラミングをマスターできる子はいないってことですね。
7歳におすすめのプログラミング教材
Scratch Jr.(スクラッチジュニア)
ScratchJr
Scratch Foundation, Inc.無料posted withアプリーチ
スクラッチジュニアはアメリカのMIT(マサチューセッツ工科大学)が開発した5〜7歳向けのビジュアルプログラミングアプリです。
かわいいキャラクターを動かして「ぶつかったらジャンプ」や「よこの動きと上下の動きの組みあわせ」などを学びます。
スクラッチジュニアの特徴は文字を一切使わずにプログラミングを学べることです。
スクラッチジュニアを楽しんだあとは、8歳以上向けの「Scratch(スクラッチ)」に移行するのがおすすめです。
キャラクターがかわいい!
Minecraft(マインクラフト)
マインクラフトはブロックを積み重ねて自由に建物・街・世界をつくる大人気ゲームです。ブロックは木材や金属・家具などを表しており、組みあわせることで広大な土地にさまざまなものを生み出すことができます。
7歳からのプログラミング学習に有効なのは、マインクラフトの「レッドストーン回路」という要素です。
マインクラフトでは「レッドストーン」というアイテムを使うことで電気回路のようなしくみをつくることができます。これをレバーやボタン、その他のアイテムと組みあわせることで以下のようなシステムをつくることができます。
マインクラフトのレッドストーン回路の自由度は非常に高く、上記に限らず自由な発想でさまざまなシステムの作成が可能です。
マインクラフトもプレイにはほぼ文字が出てきませんので、文字を使わずにできるプログラミング教材のひとつと言えます。
子ども向けゲームに電気回路がでてくるって、新鮮〜。
レゴ®︎ブロック
7歳にレゴをおすすめする理由は、説明書という完成図をもとに「システムの再現」を学習することができるからです。
プログラミングでは「再現性」が重要になります。これは、ある動作をするためのしくみが、つねに同じ動作を起こすことをいいます。
7歳前後のレゴでは、小さなブロックの集まりが「扉や窓の開閉」や「エレベーターの上下」といったシステムをつくるようになります。
説明書にそって試行錯誤を重ね、ドアの開閉システムに必要なブロックの組みあわせ方を学ぶことは、プログラミング学習の基礎につながっています。
もちろん、自由な発想でなんでもつくれる、という点もレゴの大きな魅力です。
レゴの魅力は永遠ですね!
立体パズル(マグネットブロック)
同じくブロックですが、こちらは立体パズルとなっているブロック遊びです。形の異なるいくつかのパーツを組みあわせて、立方体をつくったり指定された形をつくる遊びです。
ブロックを操作しながらどう嵌めたらイメージする形になるかを考える遊びですが、7歳に必要なのはルールと目的を理解し、試行錯誤をくりかえす体験です。
いざやってみるとこの立体パズルは大人でも簡単ではなく、初回はなかなか完成しません。だから7歳に求めるのは早く完成させることではなく、いろいろ試してやっと完成したときに一緒に喜びを分かちあうことです。
ブロックの組みあわせを試行錯誤することや手順を推論することは、プログラミング学習につながります。7歳の発達段階的には、いろいろ試して成功することで「やればできる」という感覚をつかむことが重要です。
パズルは脳トレによさそうです〜。
7歳がプログラミング教育でできるようになること
7歳は文字の読み書きも覚え、遊びのルールなども理解できる時期です。十分プログラミング学習をスタートできる年齢ですが、いきなり「プログラミング言語」を用いてコーディングを学ばせるのは得策ではありません。
抽象的な概念を系統だてることができるのはおよそ11歳以上であり、7歳ではまだまだ「どう教えてもできない」ということが存在します。
7歳ではゲームやアプリ、おもちゃによる「文字を使わないプログラミング学習」がおすすめです。文字を使わない範囲であれば、7歳は操作によって動く簡単なシステムをつくることができます。
家庭だけでなくプログラミング学習教室に通うという選択肢もありますが、そのなかで成長する喜びを学ぶのが重要であり、他者と比較して子どもを責めることがないようにしましょう。
とにかくいろいろ試すっていう経験がいいんですね。