「副詞」って名前から意味がイメージしにくくないですか?
たしかにね。不定詞の副詞的用法も動詞や形容詞、副詞、文全体までいろんなものを修飾できるからあんまり「副」感はないかもね。
要は名詞以外なんでも修飾できるんだから「なんでも詞」でいいじゃないですか。
「不定詞のなんでも詞的用法」……すごく言いづらいわ。
こんにちは、Yunです!
英語の勉強をするなかで「不定詞の副詞的用法とは?」「不定詞が目的や結果を表すってどういうこと?」と疑問に感じていませんか?
そんな疑問をお持ちの方に、こちらの記事では不定詞の副詞的用法の特徴の解説や、不定詞を用いた慣用句の紹介をしています!
この記事を読めば不定詞の副詞的用法の使い方がわかります!
不定詞の副詞的用法とはなにか
不定詞が動詞や形容詞、副詞、文全体を修飾する(説明する)とき、その不定詞の用法を副詞的用法と呼びます。
副詞には「すばやく」「堂々と」などのように動詞(〜する)にかかるものや、「とても」「やや」などのように形容詞にかかるもの、「今日」「昨日」などのように文全体にかかるものがあります。
つまり、名詞以外を修飾いている不定詞は副詞的用法なんですね!
副詞的用法が目的を表す場合
不定詞の副詞的用法は行為の目的を表すことができます。このとき、不定詞は主に「〜するために」と訳されます。
例文 | 訳 |
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Mom left to buymilk. | お母さんは牛乳を買いに出かけました。 |
I’m writing this email to tell you something important. | このメールを書いているのは、あなたに重要なことを伝えるためです。 |
Did you come to college to study or to party? | あなたは勉強するために大学に来ましたか、それともパーティーをするために来ましたか? |
「in order to」「so as to」による書きかえ
不定詞の副詞的用法は「in order to」「so as to」を用いることで目的を表すことを明確にすることができます。
例文 | 訳 |
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We started our journey early so as to avoid the traffic. | 交通渋滞を避けるために、私たちは早めに旅を始めました。 |
They spoke quietly so as not to wake the children. | 彼らは子供たちを起こさないように静かに話しました。 |
She wore a heavy coat in order tokeep warm. | 彼女は温かくするために厚手のコートを羽織った。 |
「in order to」や「so as to」を使うと、表現はやや堅い印象になるわ。
副詞的用法が感情や評価の理由を表す場合
不定詞の副詞的用法は感情や判断、評価の原因・理由を表すことができます。意味としては「〜なのは…だからだ」ということですが、訳は「〜して」「〜するとは」などが用いられます。
例文 | 訳 |
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I’m happy to be here. | ここにいられて幸せです。 |
Isn’t it nice to leave the city? | 都会から離れるって良くないですか? |
He must be stupid not to realize that. | それがわからないなんて、彼はきっとバカなんだ。 |
こういう「形容詞 + 不定詞」のかたちについては、この後でもっとくわしく解説するわ。
副詞的用法が結果を表す場合
不定詞を使用して行為の結果を表現できます。意味としては「〜の結果…する」ということですが、訳し方は日本語としてまとまるようにその都度工夫する必要があります。
例文 | 訳 |
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Do you want to live to be a hundred? | 100歳まで生きたいですか? |
I woke to find all this a dream. | 目を覚ますと、これはすべて夢だったことがわかった。 |
この用法はどちらかといえば書き言葉で使用する傾向にあるわ。
「never + 不定詞」「only + 不定詞」は結果を表す
「never + 不定詞」「only + 不定詞」は基本的に結果を表します。
「never + 不定詞」は二度とそれが起こらなかったという結果を示し、「only + 不定詞」は結果が残念なもの、思わしくないものであることを示します。
例文 | 訳 |
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They parted, and never to see each other again. | 彼らは別れて、もう二度と会うことはなかった。 |
I went back to the shop only to find that it had closed for good. | 店に戻ると、閉店していたことがわかった。 |
「never + 不定詞」や「only + 不定詞」は結果を表すんですね!
副詞的用法が仮定・条件を表す場合
不定詞が文頭にあったり、前後にカンマを置いて挿入句として用いられるとき、「〜(する)と…する」「〜するために…する」などを表すことがあります。これは一種の仮定法であり、文の主節に助動詞の過去形が用いられやすいことが特徴です。
例文 | 訳 |
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To hearhim talk, she might think he was a good person. | 彼の話を聞くと、彼女は彼が善人だと思うかもしれない。 |
He would have done anything to win her heart. | 彼女のハートを掴むためなら、彼はどんなことでもやっただろう。 |
不定詞と助動詞の過去形がセットで用いられていたら、仮定や条件を表すんですね。
副詞的用法が独立した句として用いられる場合
不定詞が文頭にあったり、前後にカンマを置いて挿入句として用いられるとき、慣用句的な意味をもつことがあります。
例文 | 訳 |
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To be perfectly frank, you are a bad driver. | 率直に言って、あなたは運転が下手です。 |
To be fair, he wasn’t entirely to blame. | 公平を期すために、彼は完全に責任があるわけではありませんでした. |
To cut a long story short, we said ‘No’. | 要するに、私たちは「いいえ」と言いました。 |
Strange to say, he has never been in the theatre. | 奇妙なことに、彼は劇場に行ったことがありません。 |
慣用句としての不定詞
上記のように挿入句として用いられる不定詞は受験や資格試験では慣用句やイディオムとして覚えます。以下に例を挙げます。
「形容詞 + 不定詞」の場合
不定詞は形容詞に後接することがあります。
「〜して」「〜するとは」を表す場合
これは前述の「副詞的用法が原因・理由を表す場合」に含まれます。このとき、多くの場合形容詞は感情や判断、評価を表します。
例文 | 訳 |
---|---|
I am happy to help you. | 手伝えてうれしいです。 |
I am sorry to bother you. | お手数をおかけしてすみません。 |
いっぱいありますね!
これは全部を一度に覚えようとしなくて大丈夫よ。
「too + 形容詞 + 不定詞」の場合
「too + 形容詞 + 不定詞」の場合、それをすることがなぜできないのか・なぜ良くないのかを表現します。日本語訳では主に「〜すぎて…できない」などと訳します。
例文 | 訳 |
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This shirt is too expensive for me to buy. | このシャツは私には高すぎて買えません。 |
This mountain is too dangerous for children to climb, but it is okay for adults. | この山は子供が登るには危険すぎますが、大人なら大丈夫です。 |
不定詞の副詞的用法がわかれば変わること
不定詞の副詞的用法がわかれば以下のような点に注意して表現することができるようになります。
独学では難しいと感じるときは、英会話教室や通信講座を活用しましょう。あなたの理解に合わせて、集中的に学習することができます。
不定詞の副詞的用法がわかると表現の幅が広がりますね!