【副詞って難しい?】訳し方に注意が必要な場合をわかりやすく解説します!

語学
新卒ちゃん
新卒ちゃん

副詞を訳すときのコツってありますか?

マルリン先輩
マルリン先輩

副詞は総合的な文意をに考えて訳したほうがいい場合があるわ。

特に結果を表す副詞や否定をつくる副詞の訳には要注意よ。

こんにちは、Yunです!

英語の勉強をするなかで「副詞の訳し方が難しい」「どんな副詞が訳しにくいのか知りたいと感じていませんか?

そんな悩みをお持ちの方に、こちらの記事では副詞を訳す際の注意点や、副詞の訳し方のパターンを解説しています!

この記事はこんな人におすすめ!
  • 副詞の訳し方のポイントを知りたい人
  • 副詞のある文を訳そうとして困った経験がある人

この記事を読めば副詞の訳し方のコツがわかります!

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副詞は動詞や文全体を修飾する

副詞は「〜(し)く…する」「〜で…する」などのかたちで動詞を修飾したり、「幸運なことに…だ」「興味深いことに…だ」などのかたちで文全体を修飾します。

例文
He sings loudly in the shower.彼はシャワーを浴びながら大声で歌う。
Fortunately, we got there in time.幸運なことに、わたしたちは間に合った。

多くの副詞は定番の訳し方でカバーできる

形容詞に由来する副詞はたいてい「〜に」「〜(し)く」など日本語の形容動詞・形容詞と代替することで訳をつくることができます。

これらは動詞を修飾するという副詞のもっともシンプルな訳し方です。

例文
Julia dances well.ジュリアは上手に踊る。
I will seriously consider your suggestion.あなたの提案を真剣に検討します。

言葉を少し補って訳す場合

副詞のなかには上記の「〜に」「〜(し)く」という訳し方もできるが、多少言葉を補ったほうが自然な日本語になるものも多くあります。

「〜くらい」「〜ながら」などを補うほうがよい場合

例文
She ignores irritably at anyone who comes too close.彼女は近づきすぎる人にはイライラしながら無視します。
He was visibly irritated.彼は見てわかるくらいいらだっていた。

「visibly」は「明らかに」「目に見えて」と訳すこともできます。

「〜な様子で」「〜ように」「〜そうに」をつけて訳したほうがいい場合

例文
He stares at the wall abstractedly.彼は上の空の様子で壁を見つめている。
She waited anxiously by the phone.彼女は電話のそばで不安そうに待っていた。
She looked up sadly.彼女は悲しそうに顔を上げた。
He gazed dreamily out of the window.彼女は寝ぼけたように窓の外を見た。
He started to sing professionally after leaving college.彼は大学を卒業してからプロの歌手として活動をはじめました。

「started to sing professionally」は直訳すると「プロのように歌いはじめた」ということであり、歌でお金を稼ぐという行為をはじめたことを表しています。

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形容詞のように訳したほうがいい場合

「夢を見る」「話をする」など、名詞の概念を含んだ動詞を副詞が修飾するとき、「〜な○○」「〜い○○」のように形容詞みたいに訳したほうがいい場合があります。

例文
You get wrong.あなたは間違っている。
I dreamed merrily.楽しい夢を見た。
He spoke truly.彼は本当のことを話した。
He was accused of dishonestly obtaining property.彼は不正に財産を取得したとして告発された。

文の述語になるように訳したほうがいい場合

副詞は、動詞の修飾語として訳すよりも文の述語にしたほうが意味が伝わりやすい場合があります。

例文
The novel is supposedly based on a true story.この小説は実話にもとづいていると考えられている。
We’re looking for a new house, preferably one near the school.わたしたちは新しい家を検討しているが、できれば学校が近いのが望ましい。

「supposedly」は「一般に〜と考えられている」と訳すことがある副詞です。「preferably」は「望ましくは」が直訳ですが、「望ましい」という述語にしたほうがすっきりします。

結果を表す述語のように訳したほうがいい場合

結果を表す表現は、直訳しづらい文が特に多く見られるパターンです。

例文
She shouted after them, vainly trying to attract their attention.彼女は彼らの注意をひくために後ろから叫んでみたが、無駄でした。
She tried unsuccessfully to impress him.彼女は彼に好印象を与えようとしたが、失敗した。

これらの副詞を「無駄に試す」「失敗して試す」などと訳すのは日本語の文として成立しません。文意全体を総合して、行為とその結果が伝わるように訳す必要があります。

遠回しな否定を表すように訳したほうがいい場合

副詞を使うことで婉曲的(= 遠回し)な否定を表現することができます。この場合、細かなニュアンスを無視してよければ、ふつうの否定分として訳したほうが伝わりやすくなります。

例文
I can ill afford the time or the money for a holiday.休暇を取る時間もお金もない。
He addressed us like a patriot, but his real intention was thinly veiled.彼はわたしたちに向かい愛国者のような演説をしたが、真の意図は十分に隠しきれていなかった。

「can afford」は「〜する余裕がある」という表現ですが、「ill」がつくことで否定の意味となっています。ただし「can’t afford」とするよりも婉曲的なニュアンスがあります。

また「thinly veiled」は直訳すると「薄く覆う」ということですが、「wasn’t veiled」とするよりも否定感はソフトになります。

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