知覚動詞とは? その後の原形・現在分詞(ing)・過去分詞の使い分けは?

語学
新卒ちゃん
新卒ちゃん

知覚動詞ってどんな単語があるんですか?

マルリン先輩
マルリン先輩

「見る」とか「感じる」とか、五感に関係した動詞たちよ。

新卒ちゃん
新卒ちゃん

「地下アイドル動詞」は?

マルリン先輩
マルリン先輩

「会える」とか「スカウトする」とか……ってそんなのはない!

こんにちは、Yunです!

英語の勉強をするなかで「知覚動詞とはなにか」「知覚動詞のあとの原形やing、to不定詞はどう使い分けるの」と疑問に感じていませんか?

そんな疑問をお持ちの方に、こちらの記事では知覚動詞の使い方や知覚動詞のあとにくる動詞のかたちによる違いを解説しています!

この記事はこんな人におすすめ!
  • 知覚動詞の使い方を知りたい人
  • 知覚動詞のあとに「-ing」がついたときの違いを知りたい人
  • 知覚動詞に過去分詞やto不定詞がついたときの意味を知りたい人
記事の内容まとめ
マルリン先輩
マルリン先輩
  • 知覚動詞は積極的な動作か無意識の動作かなどでグループ分けすることができるわ。
  • 知覚動詞に「-ing」をつけると原形のときとは表現のニュアンスが変わるの。
  • 知覚動詞に過去分詞をつけると受動態のような意味を表すわ。

この記事を読めば知覚動詞による表現の使い分け方がわかります!

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知覚動詞とは?

知覚動詞(Verbs Of Perception)とは、感覚器官のはたらきを表す動詞です。

知覚動詞の例意味
see見る
watch見る
hear聞く
feel感じる

動詞は知覚動詞のほかに、使役動詞や自動詞・他動詞規則動詞・不規則動詞などいろいろな種類がありますが、すべて動詞を特徴ごとに分類した呼び方であり、「知覚動詞」という品詞があるわけではありません。

新卒ちゃん
新卒ちゃん

五感に関係した動詞なんですね。

知覚動詞の分類

感覚・知覚を表す動詞には積極的なものや無意識のものなどがあります。下記に例を挙げます。

感覚グループⅠ
積極的な行動
グループⅡ
無意識
グループⅢ
主観
聴覚listen tohearsound
視覚look atsee*look
触覚touchfeel*feel
嗅覚smellsmellsmell
味覚tastetastetaste
新卒ちゃん
新卒ちゃん

同じ「聞く」や「見る」でも、積極的か無意識かで使う単語が違うんですね!

積極的な知覚

グループⅠの動詞は、対象物を積極的に感じとろうとすることを表します。これらの動詞は進行形にすることもできます。

例文
He is listening to the radio.彼はラジオを聴いています。
They are looking at the picture.彼らは絵を見ています。
She is smelling the flowers.彼女は花のにおいをかいでいます。
新卒ちゃん
新卒ちゃん

注意して見たり聞いたりしてるとき、って感じですね。

無意識の知覚

グループⅡの動詞は、無意識の知覚を表します。これらの動詞は進行形にできません。

例文
He heard a noise.彼は物音を聞いた。
They saw flames.彼らは炎を見た。
She smells smoke.彼女は煙のにおいを感じた。

「see」は意味によっては進行形でも用います。

She is seeing the doctor.(彼女は医者に診てもらっている。)

He is seeing another woman.(彼は他の女性とも付き合っている。)

「feel」は感情をこめた表現の場合、進行形になることもあります。

I’m feeling great today.(きょうはとてもいい日だ。)

I feel great today.(きょうはとてもいい日だ。)

新卒ちゃん
新卒ちゃん

つい見ちゃった、聞いちゃったって感じですかね〜。

主観を表す知覚

グループⅢの動詞は「〜のように見える、聞こえる」などの主観を表します。これらの動詞は進行形にできません。

例文
That sounds like thunder.雷のようだ。(それは雷の音のように聞こえる)
This looksterrible.これはひどい。(ひどく見える)
It smells fishy.魚臭いです。(魚のようなにおいがする)

感覚を表す動詞は上記以外にも「seem」「appear」「notice」「observe」などさまざまあります。

新卒ちゃん
新卒ちゃん

五感を使ってはいるけど、日本語では「見える」「聞こえる」と訳す必要はないんですね。

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知覚動詞+原形

「see」「hear」「feel」など無意識の知覚動詞は、そのあとに目的語と動詞がくるとき、動詞の原形をともないます。

例文
I saw the sun rise this morning.今朝日の出を見た。
Everybody heard Philip yell.全員、フィリップが叫んだのを聞いた。
watched it explode.それが爆発したのを見た。

「smell」「taste」は「目的語+原形」のパターンがありません。

触覚に関しては「touch」ではなく「feel」で目的語+原形の構文を用います。

She felt him relax.(彼女は彼がリラックスしているのを感じた。)

新卒ちゃん
新卒ちゃん

to不定詞でも動名詞でもないんですね!

知覚動詞+「-ing」

無意識の知覚動詞は、目的語+現在分詞(-ing)をともなうこともあります。

例文
I saw my friend running down the street.友達が通りを走っているのを見た。
I heard the rain falling on the roof.雨が屋根の上に落ちる音が聞こえた。

学校ではこれを「〜しているのを…する」のように進行形の「している」を訳に含めるように習います。実際にはかならずしも「している」が訳出されるわけではありませんが、現在分詞としての「している」の感覚はたしかに込められています。

新卒ちゃん
新卒ちゃん

うーん、原形のときとそんなに変わらないような気もします……。

マルリン先輩
マルリン先輩

日本語訳ではわかりづらいけど、英語としてのニュアンスは少し変わるわ。

くわしくは続きを読んでね。

知覚動詞にともなう原形と「-ing」の違い

知覚動詞のあとに「-ing」をともなう場合、その動作はそのときすでにおこなわれており、知覚できたのは途中だけであることを強調する場合があります。(必ずしもこのニュアンスを強調するわけではありません)

例文違い
When I walked into the apartment, I heard my roommate singing in the shower.マンションに入ったとき、ルームメイトが風呂で歌っているのが聞こえた。歌の一部を聞いた。
heard a famous opera star sing at the concert last night.昨晩、コンサートで有名オペラ歌手の歌を聴いた。歌を最初から最後まで聴いた。
新卒ちゃん
新卒ちゃん

「どれぐらい聞いたか」が変わるんですね!

くりかえされることを示す「知覚動詞+ -ing」

また、知覚動詞+「-ing」はその動作がこのあともくりかえされることを示す場合があります。

例文
saw him throwing stones at the dogs. 
(= He kept throwing stones.)
彼が犬に石を投げているのを見た。
(彼はそのあとも投げつづけた)
新卒ちゃん
新卒ちゃん

「知覚動詞+ ing」が途中までしか見ていないことを表すから、「続きがあるかもしれない」ことも含まれるんですね。

動名詞と「知覚動詞+ -ing」の違い

「動詞+ -ing」の形でつくる動名詞は所有格を意味上の主語として用いることがありますが、知覚動詞のあとには、所有格を「–ing」と一緒に使用することはできません。

例文違い
Your leaving early was a wise decision.あなたが早退したのは賢明な判断でした。「leaving」は「帰宅すること」を表す動名詞。
I saw Peter gettingout of the train.ピーターが電車から降りるところを見た。「getting」は知覚動詞にともなう現在分詞。
*I saw Peter’s gettingout of the train.×(文法的に正しくない)
新卒ちゃん
新卒ちゃん

知覚動詞のあとのing形は動名詞ってわけじゃないんですね。

積極的な知覚+「-ing」

「Look at」のあと「目的語+ -ing」を続けることができます。アメリカ英語では、目的語+ to不定詞も可能です。

例文
Look at him dancing!彼が踊っているのを見て!
Look at him dance!彼が踊るのを見て!(アメリカ英語)
新卒ちゃん
新卒ちゃん

積極的な知覚を表す動詞としては例外的な用法ってことですね。

知覚動詞+過去分詞

see、hear、watch、noticeなどの動詞の後には、目的語 + 過去分詞が続くこともあります。

この構造では、過去分詞は受動的な意味を持ちます。

例文
I heard my name repeated several times.
(= My name was repeated several times.)
私の名前が何度かくりかえし呼ばれたのを聞いた。
新卒ちゃん
新卒ちゃん

過去分詞をつかったら受け身を表すんですね。

知覚動詞+ to不定詞

能動態の知覚動詞+ to不定詞

知覚動詞のあとにto不定詞がくることはほとんどありません。ただし、まれな状況ではありますが、完了した内容を知覚した場合に「知覚動詞+ to have V」のかたちで用いることがあります。

例文
He appears to have broken his leg.彼は足を骨折したようだ。
She seems to have been lucky.彼女は幸せだったようだ。
新卒ちゃん
新卒ちゃん

「知覚動詞+ to不定詞」という表現もなくはない、ってことですね。

受動態の知覚動詞+ to不定詞

知覚動詞を含む受動態の文では、あとの動詞はto不定詞を用いることがあります。ただしこれは動作を最初から最後まですべて知覚した場合の表現です。

例文
A bee was felt to sting her.
(= She felt a bee sting her.)
蜂が彼女を刺したように感じられた。
The children were seen to enter the house by him.
(= He saw the children enter the house.)
子どもたちは家に入るところを彼に見られた。

動作の知覚した範囲が途中だけであれば「受動態の知覚動詞+ ing」となります。

例文
An ant was felt crawling on his arm.
(= He felt an ant crawling on his arm.)
彼は蟻が腕を這っているのを感じた。
新卒ちゃん
新卒ちゃん

受動態でも、「-ing」は途中までを表すっていうところが共通しているんですね!

知覚動詞の使い方がわかれば変わること

知覚動詞を使う場面は頻繁に訪れます。

知覚動詞の使い方がわかれば以下のような点に注意して表現することができるようになります。

  • 意識的に知覚したのか、無意識に知覚したのかで使う単語が変わること
  • 知覚動詞のあとに原形がくるか「-ing」がくるかでニュアンスが変わること

独学では難しいと感じるときは、英会話教室や通信講座を活用しましょう。あなたの理解に合わせて、集中的に学習することができます。

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